よくある質問 睡眠について

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10/2 睡眠時無呼吸症候群の検査について

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査について教えてください。この検査には「簡易」がつくものがありますが、その違いは何ですか?

母が通院しているクリニック(自費診療)ではこの「簡易」検査しかありません。 またこの検査は、自費検査と保険適用検査とでは検査内容は変わるのですか?

この検査だけ保険適用のクリニックで受けると何か支障が出てきますか?

回答
簡易検査

簡易検査は、問診や身体所見に加えて、在宅検査で検査機器を自宅に持ち帰って行います。

鼻の下や指に計測装置を固定して血中の酸素飽和度がどれくらい下がるかを記録して、そこから簡易的な診断を行います。

無酸素呼吸と酸素の低下の程度を判断できます。スクリーニング目的であれば簡易検査で可能です。

入院検査

簡易ではない入院検査は、病院で一晩泊まって、睡眠ポリグラフ(PSG)を使って検査します。

SAS以外の睡眠障害と関連する疾患が考えられ、簡易検査を行っても結果がはっきりしない場合、入院検査を行ったりします。簡易検査で診断が付く場合もあれば、簡易検査が行われずに入院検査から行われる場合もあります。このあたりは病院によっても異なるようです。

これは血中の酸素飽和度だけではなく、眼球運動や心電図、脳波など睡眠の質を総合的に診断します。

SASの確定診断が可能であり、レム睡眠とノンレム睡眠のバランス、睡眠構造、鼻呼吸をしているかなど、睡眠の質やSASを引き起こす要因のいくつかを調べることができるので、AHIの確実さに加えて、睡眠の質に関する情報量を多く得ることができるのがメリットです。

それを一般の方が活用できるかどうかとなると、ちょっとむずかしいかもしれませんが。

CPAPの処方には、CPAP設定のために、通常もう一泊入院して再度検査を行い、CPAPの調整を行います。

自費と保険適用

自費検査と保険適用検査では、検査内容自体は変わらないと思います。ただ、リコード法でのCPAP適用の基準は、保険での基準と異なるので、リコード法的には必要な基準ではあるが、保険診療での診断基準を満たしていないためCPAPを利用することができないという可能性はそれなりにありえます。

これは、自費検査であっても保険適用検査であっても同じですが、CPAPの器具を自費で貸し出し(保険適用は貸し出しのみ)または購入ができるかどうかは病院によってくるようなので、事前に確認したほうが良いと思います。

 

睡眠時無呼吸症候群の診断がおりるには、無呼吸の頻度(AHI)が一時間に5回以上か、7時間の睡眠中に30回以上という定義だったと思います。

さらにCPAPの保険適用による処方が可能かどうかはまた別で、標準的にはAHIが20以上ないと難しいと思います。(リコード法基準ではAHI5以上でCPAPを奨励しています)

 

後で別のルートから自費購入もできなくもないようですが、高額ですし、それほどハードルは高くないとは思いますが医師の指示書を入手する必要があるので、やはり手間暇やコストを考えると、可能であれば最初から検査クリニックで保険の範囲内で入手できれば理想だと思います。

 

9/23 メラトニンの開始摂取量

アルツハイマー初期レベルです。睡眠が浅いのでメラトニンサプリを飲もうと考えてますが、1mgくらいから始めるのが妥当ですか?

回答

メラトニンは非常に優秀な抗酸化剤です。そこだけを見るなら10mgは欲しいくらいです。

しかし高用量のメラトニンは睡眠リズムを損ねる可能性もあるため、生体の恒常性を重視するリコード法を行われているのであれば0.5~1mgからの開始で良いと思います。

その他のリコード法プログラムを行われていない場合、開始は1mgでも構わないのですが一般論としては3~5mにまで増量していくことによるメリットが、デメリットを上回る可能性が高いと思います。(アルツハイマー病患者さんの場合)

場合によっては10mgを超える用量が脳の抗酸化作用として有効なこともあります。

睡眠が浅い場合は特にですが、睡眠時無呼吸症候群の検査も受けられることを強くおすすめします。

睡眠時無呼吸症の指数AHIが5を超えている確率はアルツハイマー病患者さんでは50%を超えます。 初期段階で対応できるかどうかが後々響いてきます。

 

9/22 グリシンとL-セリンの飲み方

いつもお世話になっております。個人的な内容ではないのでこちらで質問させていただきます。

さっそくですが自分の場合、光のコントロールが重要なようで、夜の光を避けたいのですが、グリシンとLセリンの粉末を寝る1時間前に飲むと明るい所に行って歯を磨かなくてはいけないので現在両方を夕食後(就寝約3時間前)に飲んでいます。

この飲み方だと効果が無くなったり、逆効果だったりする事はあるでしょうか? ご回答よろしくお願いします。

回答

グリシンとセリンはアミノ酸であって糖質ではありませんので虫歯の原因にはならないと思います。

したがって歯を磨かれた後に飲まれて問題ありません。 夕食後に飲むことでグリシンやセリンの効果がなくなるということはありませんが、より効果的な飲み方は就寝前だと思います。

ただ、その他諸事情があり就寝前の摂取が難しければ夕食後でも良いと思います。 また、就寝一時間前であっても夕食後であっても同一の明るさや波長を視覚が受け取るのであれば、睡眠への影響は同様に生じるため、夕方以降は光(ブルーライト)を低減させる環境的工夫を行ったほうが良いと思います。

共同生活されているのであればブルーライトカットメガネも一つの選択肢です。

ただし、ブルーライトであるかどうか、(色温度)は体内時計の影響に関係しないという研究も報告されているため、より気にかけるべきは明るさ(輝度レベル)そのものかもしれません。[R][R]

 

9/17 重度の不眠症

いつも参考にさせて頂き有難うございます!もしご存知でしたら教えて頂けると嬉しいのですが・・重度の不眠症について。(寝る前にスマホを見ないとかカフェインは摂らないとか寝室は暗く・・などは当たり前以前の事として) これまで良いと言われるサプリは色々摂りました。

睡眠ハーブ、マグネシウム、V・B、グリシン、GABA、テアニンなどは気休めにもならず、メラトニンは40mgでもダメ!睡眠薬は段々と効かなくなるのでやめました。

一体何が足りないのか、何が原因なのか、もしご存知でしたら教えて頂けると大変に有り難いです!

ちなみに喫煙や暴飲暴食ナシ。生活パターンは規則正しく、性格は、おおらかでゆったりとした副交感神経優位型なんですが ^ ^:

回答

睡眠障害を引き起こす要因は非常に多彩です。

認知症患者さん、またはそれらが疑われる方かであれば、ある程度可能性として高い要因がいくつかあるため、絞り込んで検査を行う、もしくはそのいくつかの選択肢を網羅的に取り組むという方法をとることも可能だと思います。

 

文面からは認知症ではない一般の方?のようにも見受けられたのですが、その前提ですと情報が限られているため、ここで、あれこれ睡眠良いものをおすすめしてそれがヒットするかどうかは、馬券が当たるかどうかくらいの確率になると思います。

そのため、やはり、アルツハイマー病におけるリコード法と同様の考え方になりますが、手当たりしだいに始めるよりは、検査をしてどの問題にフォーカススればよいか特定するところから始めたほうが効率的なのではないかと思います。

睡眠障害も、例えば以下のように睡眠障害国際分類がなされており、医学的な障害や特定の環境因子、毒素などがある場合にはその問題の解決を図る必要があります。

睡眠障害を改善させる123の方法
不眠症・睡眠障害を治す123の方法と研究サイトご利用には利用規約・免責事項への同意が必要です誰も読んでくれないであろうが(汗)文献の存在する睡眠改善方法をメインに列挙してみた。光を浴び...

 

睡眠クリニックなどに行けば、おそらくある程度こういった診断はしてくれると思います。

特に、睡眠時無呼吸症候群やレム睡眠行動障害など、明確な疾患要因がある場合はその診断はつく可能性があります。

 

ただし、毒性の曝露など専門のクリニックに行ってもわからないことも多々ありますし、安易に睡眠導入剤、向精神薬を処方される可能性もあります。

個人的にはあくまで除外診断する目的としての睡眠クリニックを想定しています。

一般的に睡眠に良いと考えられている方法論の理解不足、徹底不足もあります。

例えば、寝る前にスマホを見ないだけではなく夜間のLEDライトの照明そのものも低下させる必要があったり、

カフェインは血中に長く残存するため、寝る前は当然としてお昼以降も避けておくなど。カフェインの代謝酵素に遺伝的変異がある場合は、お昼の摂取でも夜間の睡眠に影響を与えます。

寝室は暗くですが、真っ暗すぎよりは常夜灯が点灯しているくらいぼんやり薄暗いほうが睡眠には効果的であるなどです。

夜間の寝室の温度や深部体温のコントロールも見過ごされやすい要素のひとつです。

概日リズムの乱れによる睡眠障害の場合は、さらに暴飲暴食だけでなくPFC(タンパク質、脂質、炭水化物)の比率や、摂取タイミング、腸内環境も関係してきます。

 

メラトニンも誤解されがちなのですが睡眠そのものを誘導するホルモンというよりも、睡眠の開始許可を行っているといったほうが良いかもしれません。睡眠を始めるスタートラインにつくことをサポートするホルモンです。

生理学的用量を一定量超えたメラトニンは、より強く睡眠を誘導するわけではなく、メラトニンの神経保護作用を得るために高用量が投与されると理解しておいたほうが良いと思います。

また、睡眠と関連するハーブは単独で効果を見るのではなく、組み合わせてさらには睡眠を改善する行動と併用することでより効果的であるという証拠が増しています。

サプリメントもその品質や摂取量や期間にも依存するため、実際は、細かくお話をお聞きしないと本当にそのサプリメントが効果がなかったとは見なせない難しさがあります。

 

例えば、マグネシウムはタウレート、スレオネートなどのキレート型がより効果的であり、

ビタミンDも睡眠と深く関連しますが、朝に摂取することがポイントであったり

カルシウム、カリウムも睡眠と関連し、食事から必要量摂取する、

ビタミンB郡は遺伝子にもよりますが活性型であるかなど、

亜鉛、コリンも睡眠に関与します。

カルノシン、αリポ酸、CoQ10もミトコンドリア機能を高めるために加えることができます。

 

これらは、みな協調して働くものなので、単独で摂取して、しかも「よく眠れたか」という粗い指標で効果の良し悪しを判断するものでは無いと思ってください。

また、これらと関連して睡眠日誌をつけることも有効です。

その他、不眠症を改善する効果に一定の証拠があるものとしては、認知行動療法などがあります。

 

もし年齢が45歳を超えられているのであれば、可能な範囲でのコグノスコピーに沿った検査をされてみることをおすすめします。

炎症、ホルモン、糖代謝、毒素のすべてが睡眠の質や量に影響を与えるため、リコード法の検査も言ってみれば究極の不眠症検査みたいなものです。

気持ちよく寝るのに大事なのはやっぱり枕だよね!?

回答

くどくど理系っぽく書いてみます(笑)

睡眠の快適さは非常に多くの要因で構成されています。

・ベッドについてから眠るまでの時間の短さ
・適切な睡眠時間
・睡眠中の覚醒の少なさ
・目覚めたときの気分の心地よさ

そしてそれらを左右する因子は二桁存在し、改善する方法は三桁存在します。。

The many facets of poor sleep. - PubMed - NCBI
Neuropsychobiology. 1983;10(2-3):141-7. Research Support, Non-U.S. Gov't

一般論としては、気持ちよく眠る方法は総合力だと思ってください。

そして、今もし眠りの居心地が悪いと感じられているのであれば、それを邪魔している要因を見つけることがより重要になってきます。

質の高い睡眠と、目覚めた時こわばりや頭痛、肩甲骨の痛みには強い相関がありますが、性別や年齢層によってはそれらの相関は弱くなります。

簡単に言うと、枕が睡眠の質、快適さに影響するかどうかは人によって違ってくるということです。

 

また、明らかに高い枕だったり、硬すぎる枕などは睡眠の質の低下につながりますが「枕のせいで睡眠が悪くなっている」という被験者の心理が影響を与えている可能性も研究によって示唆されています。

Your Pillow May Not Guarantee a Good Night's Sleep or Symptom-Free Waking
Purpose: To describe the performance of the pillow that participants usually slept on with respect to retiring and waking cervico-thoracic symptoms, pillow comf...

枕に関しては、整形外科枕が、低反発フォームや羽毛枕よりも最適であるかもしれないという無作為化比較試験があります。

Improving the quality of sleep with an optimal pillow: a randomized, comparative study. - PubMed - NCBI
Tohoku J Exp Med. 2014 Jul;233(3):183-8. Comparative Study

 

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