よくある質問 改善・予防の可能性

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12/17 どうなったら完治したと言えますか?

こんにちは。MCIでリコード法を始めました。どうなったら完治と言えますか(診断や検査結果、症状など)?

回答

まず医学的な定義の話をしますと、MCIというのは厳密にはアルツハイマー病と異なり、疾患ではく認知症の前駆症状を意味します。

アルツハイマー病の定義だと、症状だけではなく脳の組織にアミロイドβが蓄積していることとのセットなので、アルツハイマー病の完治というときは、医学的にはその2つが解決されていなければなりません。(そのため完治を宣言するには、本人が認知機能を維持したまま寿命を迎え、死亡後に脳を解剖して調べなければなりません^^;)

 

MCIは認知症を発症する可能性のある日常生活には支障がない程度の記憶障害、記憶力の低下などを意味します。そのためそれらの症状がなくなれば、一応は完治したと言えるかもしれません。(完治という表現が適切ではないという意見もあると思います)

その場合の完治であれば、定義上症状の改善だけで良いので、MMSEや長谷川式、時計描画テストなどの症状から検査するテストで、一般の方の基準値(カットオフ値)に達すれば完治したと言えると思います。

ただ、完治とは何かとことを妥当性が本当にあるのかどうかわからない診断基準で考えるのではなく、患者さん本人がどういう状態を目指したいのか個人的なゴールの問題として考えたがほうが良い場合もあると思います。

 

おそらくご質問者さんの真の希望は、そういった学術的な定義ではなく、症状がなくなるだけではなく加えて将来的なアルツハイマー病の発症も、半永続的に寿命が近づくまで発症しない状態を保つ状態を望まれているのだろうと思います。

そうだとした場合の回答ですが、これは残念ながらわかりません。最良の方法だと考えられるリコード法は新しい治療方法であるため、超長期にわたるデータがありません。
最長では初期の症例研究に参加した方が7年間、認知機能を正常に保っています。

私の母はリコード法とは言えませんが症状が現れてから13年間、進行を完全にではありませんが、状態を長く維持しています。

これはサプリメントを中心に、生活習慣も大きく変えていった結果です。サプリメント強化型のマルチドメイン-ライフスタイル介入と言えるかもしれません。

リコード法に基づくのであれば、血清や尿などのバイオマーカー、脊髄やMRIなどの検査結果が基準になると思います。これらが最適化されるのであれば、少なくともアルツハイマー病を発症するリスクは大きく低減できると考えています。

11/14 リコード法 良くなったり悪くなったりを繰り返す?

いつも参考にさせて頂いています。 リコード法をやっていても、良くなったり悪くなったりを繰り返しますか?良くなったと思ったら悪くなるとくじけそうになります…。

それぞれの進度や、どれだけできるかによると思いますが、経験談を見ているとやはり効果は年単位で見たほうがいいのですか?

回答

良い悪いの意味を文章のニュアンスから症状の良し悪しとして理解しましたが、アルツハイマー病が良くなったり悪くなったりって症状としてわかる種類の病気であればどれだけ楽だろうかと思うことがあります。

通常、すぐにはわからないのがこの認知症の非常にやっかいなところで、症状としては問題ないように見えても水面下で進行しているということが普通です。

 

また、改善策も注意しないと、悪くなったから~をしてみた。改善されたっていうのは病因に取り組んだ結果ということもありますが、一方で対処療法的な処置によって症状として一時的に改善したということもあります。

短期的に良くなったり悪くなったりしていることを繰り返しているのであれば、やっていることが対処療法的になっていないかをまず疑ってみてください。そして検査を受けられる、または見直すということをあらためてチェックしてみてください。

 

対処療法的または症状の改善をもって治療法に満足するというやり方を繰り返していると、改善と悪化の小波を繰り返す傾向があるように思います。小言のように繰り返しているので恐縮ですが、検査の最適化を測ることが治療の指標であり、症状の最適化は二次指標またはご褒美という位置づけです。

ただ、必ず対処療法的だから小波を繰り返すのかというとそうとも言い切れないのと、さらに対処療法と根治療法の境界線が曖昧な治療法も多数存在する難しさがこの病気にはあります。

慢性疲労症候群などを機能性医学によって取り組むニール・ネイサン医師は、患者さんの治療の回復過程で直線的に改善するというよりは、ある種の平衡状態から次の平衡状態へと、そしてその状態を脱していくように見受けられるとも述べています。

 

ブレデセン博士らグループによると、改善は数ヶ月単位で見ていく必要があるようです。

逆に悪化症状は早く対応する必要があります。一回だけなら深刻にはとりませんが、数回にわたって比較的短期間の間に悪化の兆しを見せれば、自分としては十分になにかが間違っていると考える材料になります。

 

年単位でというのは大きく治療方針を考えていく上ではありだと思いますが、具体的な治療方法の判断をしていく上ではあまり現実的ではありません。

ただ、年単位というのは意識して比較しないとなかなか気が付かない改善の度合いを測るスケールです。自分もそうでしたが一緒に住んでいる家族は、年単位で示す微妙な改善ってなかなか気がつかないです。

 

一ヶ月の変化でさえ気が付かないときもあります。過去に一ヶ月に一度母のいる実家へ帰っていたのですがその時にちょっとした出来事の変化を母が覚えているようになっており、驚いたことがあります。

しかし、父や妹にそのことを伝えると、まったく気がついていませんでした。問いただすと、確かにそう言われればと認めるに至りました。

 

また、他の患者さんでも良くならないといった不満を聞くこともありますが、1年前と比べてどうですかとたずねると、改善していたりスコアとしては維持していたりしてやはり効いていると、その時になって認識される方が多いように思います。

ほとんどどの方は、本人も介護者も認知症を人生で初めて身を持って経験するため、進行する速度や症状の変化を比較することができません。

年単位というのは本来認知症が進行するスピードを知った上で、相対的な効果を知り、モチベーションを維持していくためにより必要な長さの物差しのようにも思います。

その物差しを感覚ではなく、認知機能テスト、ブレインHQ、MemTraxなどある程度客観的に計測可能で記録できるものを利用しておくことが、特に長い期間の把握においては重要だと思います。

アルハカさん、如何お過ごしですか? 重度のアルツハイマー患者とはどんな状態の人なんでしょう?重度の患者はリコード法をしても意味がないですか?
回答

重度の患者さんというのは、医学的な定義に基づくと、数ヶ月~数十年の古くから覚えている記憶(遠隔記憶),場所がどこであるかを理解する能力(見当識),社会的判断力,身体的な自立度などを診断するテストにより、一定レベル悪化した状態となっています。

https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/tool_02.html

 

ただ、リコード法における改善可能性として重度ではどうかといった場合、大雑把にはありなのですが、厳格に言うと正確な指標ではないことは理解しておいたほうがいいかもしれません。

症状が(臨床的に)重度であるということと、体内の組織や細胞などの障害が(病理的に)重度であるということは、当然強く関連(相関)しますが、完全にイコールというわけではありません。

長い目で見たときの治療回復という観点から見ると、重要なのは症状ではなく代謝的な障害の深刻さです。

 

症状が重度であっても、治療が難しい患者さんと相対的には簡単な患者さんが存在するからです。(その逆もあります。)

ただ、その診断はなかなか難しいので、多くの場合は症状を目安として改善の可能性を考えると思います。

 

少し頭の片隅おいていただけれるなら、症状の重症度だけでは改善の可能性を絶対的には判断できないということです。

重度の方がリコード法を行う意味があるのかどうかには、治療努力に対して改善の可能性がどれくらいあるのかという観点がひとつあると思います。

重度の方にも改善の可能性はありますが、健康であったころのように完治する可能性は、現状では低いと思っていただいたほうが良いと思います。

重度の方の難しさは、実行できるかどうかの問題が大きいとブレデセン博士は述べています。逆に実行が可能であれば改善そのものは100%示すと。

 

施設にいる方であれば特に実行環境の問題が大きくのしかかります。食事もリコード法に沿った食事というのがなかなか取れません。ベッドで寝たきりの場合、運動そのものが難しくなります。

大量のサプリメントも多くの施設は拒否すると思います。睡眠を最適化するような照明や温度管理も行っていません。

 

仮にそういった問題が克服できそうであれば、症例をいくつか見ると、借りに健康な方が10で重度のアルツハイマー病の方が2とか3だったとしますと、4~5といったレベルまでの改善は見られるようです。

まったく言葉を閉ざしてしまった方が会話ができるようになり、日常生活の自立度も高まったといったレベルです。ただこれはある程度のリコード法に基づいた検査と最適化が最低でも必須のようです。

 

リコード法と言えるかどうか微妙にはなってきますが、例えばいくつかのサプリメント補給と散歩、社会活動の参加といったレベルの実行ではどうなのか言うと、

前より笑顔が増えたとか、、野菜が2つしか出てこなかったのが4つ5つ言えるようになった、コミュニケーションがとれる感覚が増えた、などといったことに意義を見いだせれるのであれば、試みてみる価値はあるのではないかと思います。

もしくは、QOLを維持したい、進行を少しでも抑制したい、死期を少しでも先に伸ばしたい、といった場合も含みます。

 

やってみなければその意味(と改善の可能性)があるかどうかわからない面がどうしてもあります。

以下の記事を、よろしかったらひとつの参考にしてみてください。

リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題
MCI・初期・中期・末期でのリコード法 関連記事 リコード法 難易度を決定する10の要因 リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題 概要 リコード法の効果を判断することの難しさ リコード法が難しいという以前の問題として、リコード法を行って本当に改善する

10/11 完治してるが症状だけ残るということはあるのか?

変なことを聞くようですが(汗)、認知症の症状は残っているが、アルツハイマー病としては完治している、ということはあるのでしょうか。
回答

すみません、質問の趣旨がちょっとよくわかりませんでした?

言葉通りにとると、まず認知症の症状というのは、アルツハイマー病以外にも、レビー小体型、前頭側頭型などさまざまにあり、症状も異なります。そのどれかは問わない?ということでしょうか。

アルツハイマー病はその確定診断は、死後の脳解剖で脳組織からアミロイド病理を見つけ出すことが必要なため、完治したというためにはアルツハイマー病と診断された方が寿命などによって亡くなってからでないと定義的に述べることができません。

アルツハイマー病と見なされる症状はあるけれども、アルツハイマー病の病理(アミロイド、タウ)が喪失していることがあるのかという質問だと勝手に解釈すると、

アミロイド、タウがなくても認知症の症状の診断定義を満たすかどうかはわかりませんが、神経細胞が死滅してしまっている場合には、異常タンパク質とは関係なく機能喪失はありえると思います。

 

実際問題それが可能なのかと言えば、例えば初期の段階であればアミロイドやタウを除去することで病理組織の完治が見込めるかもしれませんが(アルツハイマー病としての完治?)初期の段階であればおそらく症状も相当に改善するのではないかと思います。

反対に進行後での病理組織の完治(の定義問題もありますが)と臨床的な障害が残ったままということがありえるかというと、異常タンパク質や生体に障害を与える化合物などをどこまで含めるかによるような気がします。

 

ただ異常タンパク質をその段階で完全になくすのは技術的にはまだ難しいため現実的にはそのような状況は起こりにくいと思います。

いずれにしても、生存されている状態で病理的組織が喪失したということの証明を行う必要があり、(死後の脳の解剖によって仮に病理が発見されない場合、単にこの患者はアルツハイマー病ではなかったことにされてしまうはずです)、今の技術ではできないはずなので、そのようなことが起こったとしても証明することができないと思います。

洋裁がとても得意な母ですが、認知症の症状が出たと同時に全くできなくなりました。リコード法で改善しますか?
回答

リコード法で改善できるかどうかを決める要因は多数あります。

リコード法の難易度を決定する10の要因
36の因子に対応する実行量と検査 リコード法で想定されているアルツハイマー病障害の数が多ければ、やはりそれだけ治療方法の数や継続的な検査も増加する。 日本においてはリコード法で想定されている検査項目のすべてを行うことは不可能。 半分の検査ができれば良いほうで、国内で

裁縫を行うには、手続き記憶などが必要となってくると思います。

手続き記憶の障害は、一般的には病状が進行した時に生じるのですが、文面から推察すると認知症を発症して間もないようにも読めます。

その場合は、リコード法で言うところの3型が関与している可能性があります。(記憶障害は比較的保たれている、または記憶障害の発症と裁縫などができなくなった期間の時間差が短い)

そして、3型に向けた毒素の検査とキレート治療が優先的に行われる必要があります。

毒素の種類や数によっても異なり、ご質問だけだと、多くの不確定要因があるため簡単には答えれませんが、早く取り組めば改善する可能性は高まります。

リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題
MCI・初期・中期・末期でのリコード法 関連記事 リコード法 難易度を決定する10の要因 リコード法 進行ステージにおける改善可能性と課題 概要 リコード法の効果を判断することの難しさ リコード法が難しいという以前の問題として、リコード法を行って本当に改善する

遺伝的にAPOE4を持っている可能性があるのですが、怖くて検査できません。 APOE4を持っていてもリコード法に基づいた生活をしていれば認知症を予防できると考えますか?

アルハカさんはリコード法的な生活やサプリを飲んでますか? また認知症になる人は癌になりにくいなどのデータもありますがAPOE4が関係しているのでしょうか?

回答

よく言われるように早ければ早いほど効果があるのがリコード法です。リコード法の改善率は、SCI(主観的認知障害)の方でしたらほぼ100%の改善率を誇るとされています。

まだ認知機能の低下を感じられていないので、そしてApoE4を知ることができるのであればむしろそれはラッキーです。

以下コピペ↓

環境因子の影響

ナイジェリア人にとってApoE4は認知症の危険因子ではない。

ナイジェリアに住むヨルバ人ではApoE4対立遺伝子の保有がアルツハイマー病や認知症リスクの増加と関連していなかった。

ヨルバ人では高脂肪食および血管疾患が一般的に見られないことから、ApoE4対立遺伝子による認知症発症リスクの増加は遺伝的因子と環境的因子の混合によるものである可能性がある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2855121/

 

ApoE4は対立遺伝子が一つなら余裕です。

2つでも予防できますが、努力がもう一段階必要になってきます。

あと、橋渡し理論と言っていいのかどうかわかりませんが、

リコード法で20~30年乗り切れば(10年では無理です)さすがに、もう少しその他の有効な治療技術も生まれてくる可能性が高いと思います。(ただし現在の医療の延長線上では無理です)

以前の質問でもありましたが、ApoE3への遺伝子治療も当たり前になっているかもしれません。ぼく自身もリコード法的な生活はほぼ行っています。

ただ、禁制品?はそこまで厳格にやっていません。ビールを飲んだりとか、野菜も有機、農薬両方食べたりします。

ケトンダイエットもゆるめです。たまにパンも食べたりします。

アルサプの標準版の内容は量は少し調整していますが、すべて摂取しています。

認知症になる人がガンになりにくいというのには多く説があって、逆相関になる要因は複合的です。

アルツハイマー病とガンの複雑な関係

ApoE4が直接がんリスクと関与するというよりも、ApoE4自体も多くの因子に作用するため、間接的ではあるが複合的な影響によりApoE4ではガンのリスクが低下するように思います。

葛飾北斎は60歳くらいで手の震えがあり、当時の漢方薬で治した後、数多くの傑作を残したと言われています。認知症とは異なりますが、小脳?の機能回復って、現代では可能でしょうか?
回答

実はけっこう難しい質問ですので(汗)調べたことを交えながら断片的なお答えをします。

まず一般的には、小脳は疾患の特異性が高いので、小脳という脳部位を標的にするというよりも、それぞれの疾患の、異常タンパク質、病理的な危険因子などを取り除くことが先決かと思います。

その上でですが、自分が知る限り、まず成人後の神経新生に関しては、歯状回、脳室下帯で生じることが報告されており、それ以外の脳部位での脳の構造的な変化は神経可塑性またはグリア細胞の肥大に起因していると考えられています。

 

うさぎでは小脳の神経新生が例外的にあると考えられていますが、ヒトを含め哺乳類の小脳神経新生はあったとしても無視できるレベルのものである、つまり小脳の神経新生は静的であると考えられています。そのことから、小脳への幹細胞治療も研究されているようです。[R]

ただ、一方でバランスをとったり、運動による刺激が長期間ない場合、小脳小葉の萎縮をもたらすとも考えられています。

重力の変化によって小脳のプルキンエ細胞が減少するという成人ラットの実験報告もあります。その他、例えば脳性麻痺児が歩行訓練により、姿勢が改善し、小脳白質構造の増強が伴った研究も存在します。[R]

小脳の神経新生はないと証明されているわけではなく、神経新生の速度が非常に遅いためこれまでその検出ができなかったのではと考える研究者もいるようです。

小脳は運動に関わる役割を果たすと考えられていますが、感情などにも関わっていることが示されています。[R]

 

また、認知症当事者として22年以上活動されているオーストラリアのクリスティーン・ボーデンさんは、大脳の萎縮が激しく、代わりに小脳が代替機能を果たすことで維持しているのではないかという話を聞いたことがあります。

自分の憶測を交えた意見としては小脳の神経新生は定かではないが、小脳の神経可塑性(神経シナプスの構造的変化)は成人後も残存しており、病理的な問題が取り除かれるなら運動訓練、機能訓練などによって小脳の機能維持または改善は考えられるのではないかと考えています。

アミロイド仮説は失敗としても 東北大の超音波 サンバイオのIPS アメリカで行っているAPOE4を無毒化3に替える? などさまざま方向で研究、治験が進んでいますが、近い将来 アルツハイマーは治る病気になると思いますか?

回答

ApoE4をApoE3に、特に副作用などなく変換することができるのであれば、治療そのものに関しては望ましいと考えています。

ApoE3への変換による細胞障害性副作用

ApoE4遺伝子の多彩(1700の遺伝子に影響を与える)な発症リスクへの影響を考えると、ApoE遺伝子をターゲットとする治療は実質的に多因子標的治療のようなものです。

ただ、ApoE4には感染症を防ぐなどの有益な作用もあるため、介入時期の難しさがあります。

若年者ではApoE4の感染症からの保護のメリットが高い可能性があり、一方発症後の遺伝子治療の適用では下流ですでに生じてしまった代謝障害が、ApoE3にすることですべて巻き戻せれるかどうかわかりません。

ApoE4の感染症に対する保護効果

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17430245/

ApoE3によるC型ウイルスの感染率への影響

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16299033

予防として遺伝子治療が行われるとは当面は考えにくいのですが、適切な時期に予防として取り組むのであれば現在アルツハイマー病患者の約半数がApoE4遺伝子保有者であるため、全員の発症予防には結びつきませんが理論的な可能性としては全体の3~4割の発症者を減らすことが可能になると思います。

ただ、介入時期が非常に早期、例えば30代とか40代っていうのは考えにくく、せいぜいMCI段階のように思います、そうなると3~4割は不可能で、もっと低く割合の方しか防ぐことができないと思います。

そして、発症後の治療として用いるのであれば、極めて初期のタイミングであれば恩恵を受ける人は一定数いると思いますが、治療効果はさらに半減するとは思います。

 

ただ、ApoE遺伝子治療のアドバンテージは、現在の認知症薬AChE阻害薬がリコード法とは相性が悪いのに対して、ApoE遺伝子治療とリコード法は組み合わせることができる、おそらく相乗効果もあると思います。または、リコード法の多くのするべき多くの作業量の負担軽減にもなりえます。

一方で従来からある脂質代謝を(RXR、PPARγなど)ターゲットにした薬物などを利用することでApoE4のリスクを低下させることもある程度可能なため、それらを複数利用した場合と比べて、ApoE遺伝子治療にどこまでコストや侵襲性なども含めアドバンテージがあるか未知数です。

「アルツハイマー病は近い将来治る病気になるのか」という質問ですが、

「治る」という言葉は定義が広いので使いにくいのですが、

端的に介入時期によります。リコード法でも実際には予防策が徹底されれば、すでに治ることは9割に近いレベルで可能です。

リコード法が、例えばApoE遺伝子のような最先端技術や、過去に試みられた神経変性疾患治療の薬物自由にも利用することが可能となるのであれば、発症後であっても初期の段階で相当な人を対象に改善が可能となると思います。

もし、末期であっても治るのか?天然痘が解決したようなレベルで治るのか?という高いハードル設定であれば、それはまだまだ先になると思います。

難易度としては、犯罪は世の中から失くすことができるのか?という質問と同じぐらいの難しさのように思います。

両者とも技術的にはありえると思っていますし、そう考えることができる徴候もあります。

ただ、そこまで到達するには(やってくるであろうと噂される?)シンギュラリティー以降の話になると思います。

影響を最小限に一桁程度まで減らすくらいまでという目標設定なら、先程述べたように最先端の技術とローテクな栄養、運動療法などを組み合わせていくことで、介入時期さえ早ければ十分可能です。

ただ、そういった現実策では、治療技術の問題ではなく、社会構造、医療の仕組み、制度、我々の医療倫理などがネックになっているので、それらに問題意識を移していき、そして実行率をどこまで上げることができるかが重要になってきます。

治療薬の開発に取り組むのと、リコード法的社会整備のどっちが難しいのか(または早く実装できるのか)。

多くの人が今はまだ前者だと考えていますが、これからも創薬研究が失敗し続け、その横でリコード法改善者がスルスルと成果を出していく過程で、議論が高まり競争し合うようになっていくだろうとは思っています。

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