ディセンダント・ボイス | 反対の声 -Mattias Desmet
反体制派の声が出続ける限り、私たちは集団催眠を崩壊させることができる。歴史上、大量破壊／全体主義が始まったのは、反対派が声を出さなくなった後である

反体の声 – 何度でも繰り返しますが、反体の声は、物語、コロナの物語、あるいは大衆形成の中にいる人々が目を覚まさないのを何度も見たとしても、声を上げ続けることが非常に重要です。

それでも、大衆形成の中で民衆を目覚めさせることは絶対に成功しません。それは不可能です。普通はね。たまに、例外的に、誰かが確実に目覚めることがあります。時折であれば、そういうことがあります。

人々は目を覚ましませんが、反体の声は絶えず催眠を乱します。そして、ギュスターヴ・ル・ボンがすでに述べたように、不思議と反体制派の声が出続ければ、人々は、大衆に従わない人々を殺すこと、あるいは排除することが自分たちの倫理的義務であると確信する催眠はそれほど深くならないのです。

ですから、それはあなたは話し、発話していくことが重要なのです。

人を目覚めさせることを期待すると、失望し、疲弊してしまうからです。

ただ、自分の意見を表明し、発言することで、物語を信じる人々の心をかき乱し、疑念の種を撒き散らしていくようになることを知る必要があります。

そして、それが戦略です。唯一やらなければならないのは声を上げ続けることです。もしかしたら全てがすでに危険になっているかもしれません。それはまったくありえます。それでも続けなければなりません。そうすることで大衆や群衆や全体主義は典型的に自滅的なものになるのです。彼らは自らを使い果たすのです。最終的に彼らは、自分自身に対して根本的に自己破壊的になります。

大衆と全体主義国家は、ハンナ・アーレントの言葉を借りれば、最後には自分の子供を食い殺すのが典型的です。

ほとんどの国で、大衆形成のプロセスは始まったものの、かなり早い時期に崩壊しました。かなり早くです。

そして、ナチス・ドイツとロシアのような国は2つしかありません。他の国々で破壊が始まる前に大衆形成のプロセスが崩壊した理由は、人々が声を出し続けたからです。しかし、ナチスドイツやソビエト連邦では反対派、抵抗派が、ある瞬間に声を出すのをやめ、地下に潜りました。

1930年にソビエト連邦で、1935年にナチス・ドイツでそれが起こりました。そして6ヶ月、8ヶ月の間に破壊が始まりました。スターリンは1930年から1931年の間に何千万人もの犠牲者を出した大粛清を始め、同じことが1935年から1936年にかけてナチス・ドイツで起こりました。直後に、反対派は声を上げるのをやめてしまったのです。