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マスクのリサイクル
N95マスク再利用の効果的な方法の検証
エタノールは2回目の除染で、マスクの適合性と密閉性を損なう。
UV照射と熱処理は、3回目の除染でフィット感と密封性の問題を示した。
気化過酸化水素（VHP）によって除染したマスクは、3回のリサイクルが可能であり、最も効果的。
N95フィルタリングフェイスマスク呼吸器の除染と再利用．文献の系統的レビュー
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32652253/
結果。使い捨て N95 FFR の再利用を可能にする可能性のある異なる除染方法について報告している研究を合計 14 件同定した（小規模なエネルギー法、消毒液/スプレー/ワイプなど）。これらの除染方法の中でも、紫外線殺菌照射（UVGI）と気化過酸化水素（VHP）は、殺菌効果、ろ過性能、適合性、残留化学物質の毒性などの観点から、N95 FFRの除染方法として最も有望な方法であると考えられた。
結論。N95 FFRの除染・再利用方法はいずれも長所と短所があるが、UVGIとVHPが最も有望な方法であると考えられる。
蒸気を使った消毒によるマスクのリサイクル実験
鳥コロナウイルスを使用してSARS-CoV-2を模倣し、医療用マスクとN95マスクが2時間、熱湯で蒸された後もブロック効果を維持することが示された。
鳥コロナウイルスは、5分間の蒸気消毒によって、完全に不活化された。
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32320083/
炊飯器消毒
N95マスクの除染には短いサイクルでの蒸気による消毒が、紫外線処理よりも効果的で、エアロゾル化された過酢酸や過酸化水素とほぼ同じ効果がある。
乾燥した同じ温度の熱では効果がはるかに低くく、炊飯器-蒸し器を使用した蒸気処理がフェイスマスクとN95マスクの除染に効果的であることを示された。
ウイルスの不活化には湿熱またはマイクロ波生成蒸気が乾そうした熱よりも効果的である。
65°Cの湿度の高い熱に20分間曝すと効果があり、マスクの性能への悪影響を最小限に抑えることが報告されている。
www.ajicjournal.org/article/S0196-6553(20)30238-8/pdf
紫外線照射
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32687870/
Tips
N95マスクによる褥瘡の対策
4～6時間作業によって、鼻筋（鼻梁)に褥瘡ができる傾向にある。ハイドロコロイドを貼って防ぐ方法があるが、毎日利用すると悪化するかもしれない。
塩化ベンザルコニウムパッチを鼻梁の褥瘡に最初に貼り付け、その後にハイドロコロイドドレッシングを二重使用すると改善
スコットランド政府のフェイスカバーガイダンス
その他
利他主義の象徴
www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30918-1/fulltext
サージカル、手作りマスクは自分を守るためではなく、他者への感染を防ぐことを主な目的としている。
これは自己防衛から利他主義へと焦点を移行させるものであり、社会的連帯を示す象徴でもある。
社説 難聴者にとってフェイスマスクは壊滅的な影響を与える可能性がある。
www.bmj.com/content/370/bmj.m2683
COVID-19のパンデミックは、文字通り医療の顔を変えてしまった：臨床医、看護師、他のスタッフ、患者さんは皆マスクをしている。私たちは、必要な距離を保ちながらコミュニケーションを取ろうとしている。マスクをしていると、日常のコミュニケーションに欠かせない表情や唇の動きが見えなくなってしまう。
マスクは誰にとっても難しいものであるが、特に難聴の方にとっては難しいものである。ここでは、医療現場での難聴者の音声コミュニケーションがマスクによってどのように損なわれているかに焦点を当てている。また、手話を使うろう者や難聴の臨床家、その他の人々にとっても、マスクは大きな課題となっている。
患者と臨床家のコミュニケーションは医療の中心である。マスクが普及する以前から、難聴者は医療現場でのコミュニケーションに苦戦しており、コミュニケーション不足が健康状態の悪化の原因となっていることが報告されている。
このような新しいマスクの世界で、難聴の患者さんとのコミュニケーションを維持するにはどうすればよいのであろうか？7
70歳以上の患者の3分の2以上が臨床的に重要な難聴であることから、高齢者の難聴の可能性には特に注意を払う必要がある8 。
第二に、基本的なステップを踏むことで、コミュニケーションが改善されることが多い。反応がなかったり、不適切な反応があったりする場合は、難聴のサインかもしれない。
ホワイトボードや黄色のパッドなどのローテクの補聴器が便利である。スマートフォンやタブレットを使えば、リアルタイムで音声を文字に変換することができる。910 患者の中には、話し言葉でのコミュニケーションを容易にする便利な手段として、マイクとアンプで構成されたパーソナル・アンプがある。パーソナルアンプは、プロによるカスタマイズは必要なく、簡単な音量調整とチューニングコントロールで、箱から出してすぐに簡単に使用することができる。病院の備品で揃えることができ、価格は60～200ドル（50～160ポンド、50～180ユーロ）程度である。
さらに、医療現場では、透明マスクの使用に対する規制上の障壁が残っている12 。これらの障壁を取り除くことは喫緊の課題であり、世界中で、ろう者コミュニティを含む難聴者が独自のクリアマスクを製造している13 。
バーチャルコンサルテーションは、一部の患者にとっては潜在的な解決策である。しかし、多くの難聴者、特に重度の難聴者は、オンラインプラットフォームで配信される音声を理解するためにキャプションを必要としている。高品質のリアルタイム音声対テキストキャプションは、一部のプラットフォーム（Google MeetやMicrosoft Teamsなど）では無料で提供されているが、他のプラットフォーム（ZoomやFaceTimeなど）では遅れをとっている14 。
難聴の臨床医やその他のスタッフは、ここで列挙したものと同様の課題に直面している。ろう者コミュニティの一員であり、手話を使う患者や医療従事者は、顔の表情や唇の動きが手話の基本的な構成要素であるため、マスキングの最大の障害に直面している。医療現場では、遠隔（ビデオ）手話通訳サービスを提供しなければならないし、患者や通訳者がマスクを外すことも許されなければならない。特に致死的なパンデミックが発生している間は、良好な医療の成果は、明確なコミュニケーションチャネルに依存しているため、これらの問題は早急に解決されるべきである。
フェイスマスクは、今後も長い間、患者のケアに欠かせないものとなるであろう。世界保健機関（WHO）は6月初旬に、医療現場でのマスク使用は潜在的な危害やリスクを 伴うものであり、聴覚障害者を含む複数の人々のケアを行う際には「慎重に考慮すべきである」と指摘している16。シンプルな戦略を採用することは、イノベーションが加速する中で、コミュニケーションを最大化するのに役立つだろう。