COVID-19 症状/消化器系への影響・糞便-経口経路

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SARS-Cov2 消化器系・他

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消化器系

画像所見により、COVID-19患者の腸の異常が明らかに
COVID-19検査で陽性となった、入院患者412人のレトロスペクティブ研究
腸の異常はCTスキャンの31%(全患者の3.2%)で見られた。4人の外科手術により3人で異常な腸の黄色い変色、2人で腸梗塞(腸の壊死)が明らかとなった。

https://www.sciencedaily.com/releases/2020/05/200511142148.htm

急性腹痛

COVID-19感染は急性腹痛として現れることがある。
 
肺病変はすでにあるが肺症状を示さず、急性の腹痛症状を示した3人のCOVID-19陽性患者症例報告

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32341078/

過去の医療記録の分析

2020年3月17日から4月1日の間、76人の患者が主な愁訴として急性腹痛で入院した。そのうち9人の患者(11・8%)がCOVID-19と診断された。

https://bjssjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/bjs.11674

胃腸症状

アメリカの多施設共同研究では、SARS-CoV-2感染で入院した患者のほぼ3分の2が少なくとも1つの胃腸症状を示していることがわかった。

食欲不振および下痢が最も一般的であった。

胃腸症状と入院転帰との相関関係は見つからなかった。

Prevalence and Characteristics of Gastrointestinal Symptoms in Patients With SARS-CoV-2 Infection in the United States: A Multicenter Cohort Study - PubMed
Prevalence and Characteristics of Gastrointestinal Symptoms in Patients With SARS-CoV-2 Infection in the United States: A Multicenter Cohort Study

膵臓障害

中国の武漢大学の中南病院に入院した52人のCOVID-19患者を対象とした後ろ向き研究 COVID-19患者の17%で、アミラーゼまたはリパーゼの異常として定義する膵臓損傷の基準を満たしていた。

COVID-19の患者は、アシドーシス、腎不全、糖尿病を含む、膵酵素血中濃度の上昇に関連する一連の合併症を起こす可能性がある。

さらに、COVID-19の前身であるSARS-CoV-1は、サルの疾患の過程の初期に唾液腺管の上皮内層に影響を与えることがわかった。

唾液腺は血液アミラーゼのもう一つの認められた供給源であるため、これは関連があるかもしれない。

最近公開されたCOVID-19患者のメタアナリシスによると、50%が便サンプル中に検出可能なSARS-CoV-2 RNAを有し、18%が胃腸症状を示した。

胃腸炎は膵酵素の上昇のよく知られた原因であり、炎症に反応して腸の透過性が高まり、アミラーゼやリパーゼなどの高分子の再吸収が促進されることで説明できる。

膵臓損傷があると分類された患者の方が下痢の発生率が高く、クレアチニンのレベルが高かったため、膵酵素の増加の原因は、少なくとも部分的には腸の炎症と腎排泄障害が原因であった可能性がある。

DEFINE_ME

COVID-19の成人患者と小児患者の両方が、鼻咽頭検査が陰性だった後でも、肛門スワブで陽性が持続的に検出される研究が報告されている。

無症候性のSARS-CoV-2感染症例、8歳の少女は、鼻咽頭サンプルでは陰性だが、ウイルス検出は便で陽性である状態が42日間続いた。

COVID-19患者の糞便にSARS-CoV-2 RNAが存在することは、糞便-経口経路による感染の可能性を示している。

Asymptomatic SARS‐CoV‐2 infected case with viral detection positive in stool but negative in nasopharyngeal samples lasts for 42 days
Coronavirus disease 2019 (COVID‐19), caused by a novel coronavirus, severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS‐CoV‐2), has spread rapidly around the ...

糞便-経口感染経路

便および廃水中のSARS-CoV-2の存在が最近報告された。

SARS-CoV-2の糞口感染の可能性が提起されている。

糞便から感受性の高い人の口への異なる経路が存在する。

水、接触表面、虫のある場所が感染経路になる可能性がある。

COVID-19 faecal-oral transmission: Are we asking the right questions?
Detection of the SARS-CoV-2 virus in stools and sewage has recently been reported, raising the hypothesis of faecal-oral transmission. If confirmed, t…

いくつかの最近の研究では、感染した個人の便にSARS-CoV-2リボ核酸(RNA)やSARS-CoV-2ウイルスが存在することが報告されており、潜在的な感染リスクがある。

Fecal Microbiota for Transplantation: Safety Alert
FDA is informing health care providers and patients of the potential risk of transmission of SARS-CoV-2 virus by the use of fecal microbiota for transplantation...
The Effects of Temperature and Relative Humidity on the Viability of the SARS Coronavirus
The main route of transmission of SARS CoV infection is presumed to be respiratory droplets. However the virus is also detectable in other body fluids and excre...

SARS-CoV-2に感染した73人の入院患者のうち、25人の男性患者と14人の女性患者を含む39人(53.42%)で、便中のSARS-CoV-2 RNA陽性が示された。

ACE2タンパク質は、胃、十二指腸、直腸上皮の腺細胞で豊富に発現しており、SARS-CoV-2の宿主細胞への侵入をサポートしている可能性がある。

便の陽性結果は1〜12日持続した。

DEFINE_ME

SARS-CoV-2は、子供の呼吸器系よりも消化管で長期間存在する可能性がある。二人の子供の便で、咽頭スワブが陰性を示してから8日、20日間陽性であった。 持続的なウイルス排出により、媒介物を介して伝染する可能性を示しており、学校、幼稚園での感染拡大に向けた努力が必要

Prolonged viral shedding in feces of pediatric patients with coronavirus disease 2019
To determine the dynamic changes of severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) RNA in respiratory and fecal specimens in children wi…
下水

2003年に、香港のアモイガーデン団地でのSARS感染は、下水のウイルスのエアロゾル化によって加速されたと考えられている。

下水のエアロゾル化された空気は、部屋の換気システムによってさらに循環され暴露した可能性が高い。

アモイガーデンの感染クラスターは、他の感染クラスターと比較して高い比率の胃腸症状を示した。
過去の文献に基づくと糞便感染の可能性は、障害、病気、認知障害などにより注意を払うことがむずかしい、介護施設、老人ホームなどの居住施設において影響をおよぼす可能性がある。

ナーシングホーム、病院、医療施設など、排泄漏れのいる施設では、吸収パッド、使い捨て下着、またはおむつの変更や処分への支援が必要な場合がある。

これらの患者や居住者の世話により、感染のリスクが高まる可能性があり、失禁ケアを担当する看護スタッフは、汚染物質の即時かつ適切な廃棄、適切なPPE の使用、手指衛生の重要性が高まることを認識しておく必要がある。

現在公開されているデータに基づくと、平均して、糞便サンプルは呼吸器サンプルよりも約11日間長く陽性であった。

陽性の期間は、疾患の重症度によって有意に異ならなかった。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32335340/

ウイルスはSARS患者を治療している病院の下水で検出され、ウイルスは実験条件下の下水で2週間まで感染性を維持した。最近の少なくとも2つの研究では、SARS-CoV-2が環境内で非常に類似した安定性を持っているように思われる。

COVID-19を有する東アジアの4,000人以上の患者を対象とした最近のメタアナリシスでは、最大20%が胃腸管症状を示し、患者のほぼ50%の便でウイルスRNAが検出された。

エアロゾル化された場合、感染した人々によって流された糞便は、クルーズ船、病院、個々の世帯、人口密度の高い住宅などの限られた環境、特に衛生状態の悪い地域で大きな影響を与える。

Is SARS-CoV-2 Also an Enteric Pathogen With Potential Fecal-Oral Transmission: A COVID-19 Virological and Clinical Review - PubMed
In as short as 3 months, COVID-19 has spread and ravaged the world in an unprecedented speed in modern history rivaling the 1918 flu pandemic. SARS-CoV-2, the c...
水洗トイレ

腸内ウイルスの空中拡散は、トイレの水洗で発生したエアロゾルと飛沫によって発生する可能性がある。

Viral Contamination of Aerosol and Surfaces Through Toilet Use in Health Care and Other Settings - PubMed
The data collected in our study confirm that toilets are an important source of viral contamination, mainly in health care settings, where disinfection can have...

感染者からの嘔吐物または下痢で汚染された水洗トイレでは、水を流している間に潜在的に感染性のエアロゾルが生成される可能性がある。

Lifting the lid on toilet plume aerosol: A literature review with suggestions for future research
The potential risks associated with “toilet plume” aerosols produced by flush toilets is a subject of continuing study. This review examines the evidence regard...

大学病院の292のビデトイレのサンプリング そのうち254の温水ノズル(86.9%)で1つ以上の黄色ブドウ球菌、連鎖球菌属、腸球菌属、腸内細菌科、非腸内細菌科のグラム陰性菌で汚染されていた。

ビデ式トイレの温水ノズルは交差感染の潜在的な原因となっていることを示す。

Public Health and Healthcare-Associated Risk of Electric, Warm-Water Bidet Toilets - PubMed
Warm-water nozzles of bidet toilets are contaminated with a wide range of bacteria, making them a potential vehicle for cross-infection. In the hospital setting...
消化器症状
Redirecting

通常、呼吸器系の訴えはこのウイルスの最も一般的な訴えだが、下痢、吐き気、嘔吐を特徴とし、同時にまたは孤立して起こる胃腸症状、ヒトコロナウイルス感染後の肝機能検査(LFT)の結果は無視できない。

重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)の患者の最大30%が、嘔吐や下痢などの胃腸症状を訴える。

コロナウイルスは、重度の乳児や新生児の場合にも血便を引き起こす。COVID-19に感染した99人の患者のほぼ半数が、ある程度の肝障害を示し、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)とアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の上昇の程度がさまざまであった。

正確な原因は不明のままだが、COVID-19または抗ウイルス薬によって引き起こされる直接的な肝臓の損傷である可能性がある。胃腸症状は、特に重症患者では見落とされる可能性がある。中国以外で米国、韓国、ベトナムなどの国で報告された症例の中では、下痢が主な症状の1つとして報告されている。

ACE2が吸収性腸管上皮細胞で高発現している。健常成人と比較して、ACE2の発現は、腺腫または結腸直腸癌患者の結腸の上皮細胞で高く、COVID-19に感染する可能性が高いと予測できるかもしれない。

ACE2が肝細胞や他の間質細胞ではなく胆管細胞で高発現することが明らかとなっている。咽頭スワブと比較して肛門スワブはほぼ同等の正確さをもつ。

F-diagram

主な糞便-経口経路を介する6つのFリスク因子(Fダイアグラム)は、手指、ハエ、土壌、飲み物、食品、媒介物(おもちゃ、調理器具など)(fingers, flies, food, fluids, fields,fomites)多くの場合、消毒剤による手洗いは、感染を防ぐための最初で最も効果的なステップ。[R]

Fecal–oral route - Wikipedia
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