高齢者の高い重症化・死亡リスク
加齢による高いリスク
加齢 致死率
- 全体 1.6%
- 0〜9歳 0.0094%
- 10〜19 0.022%
- 20〜29 0.091%
- 30〜39 0.18%
- 40〜49 0.4%
- 50〜59 1.3%
- 60〜69 4.6%
- 70〜79 8.0%
- 80以上 14.8%
www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1386653220300998
・年代別(推定致死率) 初期(中国)
- 0~9歳 0.002%
- 10代 0.006%
- 20代 0.03%
- 30代 0.08%
- 40代 0.15%
- 50代 0.6%
- 60代 2.2%
- 70代 5.1%
- 80代 9.3%
[R]
・年代別(入院を必要とする割合の推定) 初期(中国)
- 10代 0.3%
- 20代 1.2%
- 30代 3.2%
- 40代 4.9%
- 50代 10.2%
- 60代 16.6%
- 70代 24.3%
- 80代 27.3%
見過ごされる50代、60代の現役労働者
60代の労働者を保護せよ。 COVID-19による死者の70%は70歳以上の年齢層であり保護が重要だが、残りのほぼ3分の2(64%)が60〜69歳の年齢層で発生している。 この年齢層の多くは、最前線で働いているが、特に保護されていない。人との接触が少ない業務に移動するべきだ。
www.thelancet.com/pdfs/journals/laninf/PIIS1473-3099(20)30311-X.pdf
ハイリスク患者の再考
見過ごされている50代、60代の現役労働者。
www.msard-journal.com/article/S2211-0348(20)30215-7/pdf
保健専門家は公衆衛生のメッセージで、免疫不全患者と高齢者に焦点を当てているため、他のグループがより安全であるという暗黙のメッセージを伝えてしまっている。
中国で行われた大規模なレトロスペクティブ研究における重症COVID-19の入院患者の年齢中央値はわずか52歳であった(Guan et al., 2020)。
60~69歳の個人の症例死亡率は、イタリアでは3.5%、中国では3.6%と心もとない数字であり、この年齢層での入院は極めて多い
罹患率は社会の最も古いメンバーでピークを迎えるかもしれないが、50歳以上の人は安全とは程遠く、このグループの多くは私たちの医療従事者、食料品店の従業員、政府のリーダー、介護者、およびその他の社会のメンバーを代表している。
高齢者の脆弱性 システマティックレビュー
脆弱性とCOVID-19。系統的スコープレビュー
www.mdpi.com/2077-0383/9/7/2106/htm
2019年12月1日か et al 2020年5月29日までの期間に、PUBM、Web of Science、EMBASEで検索した。研究の選択とデータ抽出は、3人の独立した査読者が行った。質的合成を行い、利用可能な場合は量的データを抽出した。
40編の論文が含まれていた。社説13編、推奨/ガイドライン15編、レビュー3編、臨床試験1編、観察研究6編、症例報告2編。論説とレビューでは、COVID-19を有する高齢患者における虚弱性評価の臨床的関連性の可能性が強調されていた。
しかし、虚弱性は、検索された少数の観察研究において、全死亡率、病院の感染、集中治療室入院率、および疾患表現型との関連に関してのみ調査された。
虚弱状態に関連した具体的な介入やCOVID-19治療への影響はまだ評価されていない。このような限られたエビデンスであっても、フレイルティツールの使用に関する臨床上の推奨事項は、エスカレーション計画に関する意思決定を支援するために提案されている。
継続的な取り組みにより、COVID-19とフレイルティとの相互作用に関する知識が向上し、患者中心のアプローチが促進されることが期待される。
治療標的・セノリティックドラッグ
COVID-19の加齢による死亡リスクの増加について。
考えられる説明は、免疫応答、炎症反応の年齢に伴う低下であり、結果サイトカインストームにつながる可能性がある。
免疫系、炎症経路に限らず、実質的にすべての生理学的システムと細胞プロセスは年齢とともに低下する。
ラパマイシンやセノリティックドラッグなど「老化防止」治療がCOVID-19の治療または予防できるかもしれないことを研究者らは述べている。
COVID-19感染への応答と回復において、広く知られている老化関連の分子経路(mTORシグナル伝達、IISシグナル伝達、細胞老化)の役割を理解することは非常に興味深いであろう。
academic.oup.com/biomedgerontology/article/doi/10.1093/gerona/glaa094/5821089