ココナッツオイルが認知機能を改善する5つの理由

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ココナッツオイル アルツハイマー病改善 & 認知症予防

人生を支えていくには、二つの定番アイテムが必要だ。

太陽の光、そして、ココナッツミルクだ

ダスティ・ホフマン

1 糖質に代わるエネルギー源

糖質の代替エネルギー ココナッツオイル

脳のエネルギー源はほとんどがブドウ糖(グルコース)によって賄われている。(通常95%)

※ブドウ糖とは、ご飯やパン、うどん、砂糖、などに含まれる炭水化物が分解された単糖

実は脳はブドウ糖だけでなく、いわゆる脂肪を分解した脂肪酸もエネルギーとして利用できる。

しかし脂肪酸が分解されて利用されるには、絶食などをして体内に蓄えているブドウ糖エネルギーをある程度枯渇させないといけない。

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸という分解が途中まで進んだ特殊な脂肪酸であるため、絶食しなくてもそれなりに脳細胞へエネルギーとして取り入れられやすい。

ココナッツオイルが治療効果をもつ理由ひとつは、脳の病気によってグルコースの取り込み能力が悪くなったので、ココナッツオイルの脂肪酸でエネルギー補給をおこない脳細胞を元気にさせようということ。

認知症患者の脳のブドウ糖取り込み能力は衰えている

グルコース取り込み能力の劣化は、アルツハイマー病発症の10年以上前から始まっている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2604900/

神経細胞のグルコースの取り込み能力が落ちると、ニューロン(脳の神経細胞)も損傷して死んでしまう。

主要ではないが有名なアルツハイマー病発症原因の仮説で、アルツハイマー病は三型糖尿病であるという仮説がある。

脳のブドウ糖取り込み能力は加齢によっても衰える

アルツハイマー病であるかどうかとは関係なく、65歳を超えると認知機能が正常であっても、脳のグルコース取り込み能力が衰えてくる。

(特に前頭皮質、頭頂皮質)

そして、40歳未満であっても、APOE4が陽性だったり、家族性アルツハイマー遺伝子因子を持つ人は、脳の局所的なグルコース取り込み能力が低下しているとの研究報告もある。

※βアミロイドの蓄積によって、脳へのグルコース利用能力が低下する。

中鎖脂肪酸はブドウ糖の代替エネルギー

自然環境にある植物油、牛、魚などの脂肪のほとんどが長鎖脂肪酸、他に牛乳やバターなどに中鎖脂肪酸は含むが、その含有量は非常に少ない。

通常は長鎖脂肪酸が体内を循環し取り込まれて、飢餓や運動などで分解されて代謝されエネルギーとなる。

糖質なくしてヒトは生きてはいけないが、一方でブドウ糖は細胞にダメージを与える要素ももっており(AGEs)、糖尿病やガン、認知症発症など多岐にわたる問題につながっていて、扱いが難しいところがある。

押し込み効果で大量補充

グルコースはニューロンから「引き込まれる」のに対して、ケトン体は細胞外から「押し込む」。

そのためグルコース取り込み能力と関係なく、外部から強制的な補給が可能となる。

これがブドウ糖だと、血液中のグルコースをいくら増やしても、引っ張る能力がなければ、(インスリン抵抗性、欠乏などで)細胞にエネルギーは供給されない。

それどころか血液中で余分に余った糖質は、あちこちの細胞にダメージを与えてしまう。

ケトン体の血中濃度は高ければ高いほど、細胞へのエネルギー補給が強引にできてしまう。また高血糖による細胞障害を回避することができる。

押し込み能力はケトン濃度に比例

→ ここから、大量ココナッツオイル・MCTオイル療法の発想がでてくる。

ミトコンドリアの賦活作用

一般的なダイエットと違って、認知症治療や改善目的の場合は、ケトン体の濃度を高く維持するだけでなく、瞬間的にケトン濃度を上げて神経細胞(ミトコンドリア)を賦活化させることも重要。

この賦活作用を狙う場合、ココナッツオイルでは弱いためMCTオイルなどが通常用いられる。より効果が高いのはオクタンオイル、カプリル酸

2 ケトン体の抗酸化と神経保護効果

中鎖脂肪酸は、直接細胞(ミトコンドリア)へのエネルギーになるわけではない。

細胞のエネルギーになるには最終的には、短鎖脂肪酸で構成されるケトン体(アセト酢酸)にまで代謝されなければならない。

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、肝臓ですぐさま代謝されケトン体に変換される。このケトン体がエネルギー源だけでなく、様々な健康効果をもたらしてくれる。

※他の植物油や肉魚などに含まれる脂質は、特定の条件が揃わないとエネルギー補給にまわらない。

 

ちょっとむずかしくなるが、ケトン体はアセト酢酸、3ヒドロキシ酪酸、アセトンの三つの総称

 

その中でも、βヒドロキシ酪酸(BHB)が重要なエネルギーであり、強力な抗酸化物質でもあり、脳神経細胞保護効果を持つ。

ということだけ覚えておけばいいと思う。

※補給経路としては、βヒドロキシ酪酸はアセト酢酸に変換されて、エネルギー源となる。

3 ココナッツオイルのBDNF増加作用

ココナッツオイルが分解されて生じるβヒドロキシ酪酸は、認知症患者に重要なBDNFを増加させる作用もある。

動物モデルの研究では、運動と併用することで海馬のβヒドロキシ酪酸濃度高まり、、BDNF発現を増加させることがわかっている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4915811/

elifesciences.org/articles/15092

4 ココナッツオイルのアミロイドβ蓄積緩和効果

動物モデルの実験では、ココナッツオイルが分解さて生じるケトン体により、アミロイドの蓄積が緩和されることもわかっている。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25832906

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26923399

5 ココナッツオイルのミエリン鞘修復効果

ニューロン、グリア細胞等、脳内のすべての細胞は燃料として脂肪を利用することができない。これは脂肪が脳の構成材料であり非常に貴重な資源であるため。

そして、ニューロンの軸索を保護しているミエリン鞘は、常に高品質の脂肪が供給されていなければならない。アルツハイマー病患者では、ミエリン鞘への脂質供給が減少していることが判明している。

 

高品質の脂肪酸を供給することで、アルツハイマー病の進行を防ぐ治療アプローチが検討されている。

ケトジェニックダイエットを行うと、食事中の脂肪酸が分解されケトン体となってミエリン鞘が利用可能となることがわかっている。

 

NADHも加えていくことで、脂質の損傷を減少させるかもしれない。

ココナッツオイルのその他のメリットとデメリット

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、すでに一定段階、分解された炭素数であるため、体内に取り込まれた時に通常の代謝経路を使わず、ダイレクトに肝臓そして細胞、ミトコンドリアへ運ばれる。

単に速攻エネルギーであるだけでなく、その代謝経路が違うことが幸いして

・脂肪として蓄積されない

・コレステロールやLDLの上昇があまりない。

といったメリットもある。

ただし、飽和脂肪酸であることは間違いなく、LDLの粒子数を増やし、

・LDL粒子のサイズを小さくする

というデメリットは他の飽和脂肪酸と同様に存在する。

 

ココナッツオイル ブログ記事

ココナッツオイル 最強・最速レシピ(認知症・アルツハイマー)

ココナッツオイル タイプの違い(認知症・アルツハイマー)

ココナッツオイル 炭素数別効果 (認知症・アルツハイマー

ケトン濃度を測定する4つの方法

 

参考

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4937039/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2604900/

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25997382

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25301680

selfhacked.com/2015/10/04/about-ppar-alpha-and-natural-ways-to-activate-it/

www.linkdediet.org/hn/modules/pico/index.php?content_id=190

theskepticalcardiologist.com/tag/myristic-acid/

www.brendadavisrd.com/coconut-oil-menace-or-miracle/

people.csail.mit.edu/seneff/alzheimers_statins.html

…www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition/article/role-of-dietary-coconut-for-the-prevention-and-treatment-of-alzheimers-disease-potential-me

www.riken.jp/pr/press/2013/20131126_1/

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