アンドログラフィス(穿心蓮)
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3619690/
Andrographis
概要
熱帯・亜熱帯アジア、東南アジア、インドに分布
各国の呼び名
インド 「カルメグ」”Kalmegh”
中国 「チュアンシンリアン」”Chuan-Xin-Lian”
タイ 「ファー・タイ・ライ」
マレーシア「ヘンプドゥー・ブミ」
日本 「せんしんれん」”穿心蓮”
スカンジナビア諸国「グリーン・チレッタ」
作用機序
非常に広範囲の生物学的活性
抗酸化活性
CAT↑、SOD↑、GST↑、LDH↓、CAT↓、SOD↓、GSH↓、 TBARS↓
抗炎症効果
LPS誘発性NO産生↓
NFκB活性抑制
NF- κBオリゴヌクレオチドの核タンパク質への結合を阻害
血小板凝集抑制
血小板活性化因子↓、cGMP経路↑
抗糖尿病
TG↓、血糖値↓
高脂血症
TC↓、TG↓、HDL-TC↓、LDL-TC↓、血糖↓、トリグリセリド↓、LDL↓
肝臓保護薬
腎保護作用
抗ウイルス
抗菌
抗炎症
抗菌
抗腫瘍
抗マラリア薬
抗HIV
上部気道感染
風邪予防に絶大な効果 60%→30%
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3619690/
文献
海馬神経保護
アンドログラフォライドが海馬および皮質領域におけるHMGB1、TLR4、NFκB、COX-2、iNOSのリポ多糖(LPS)誘導過剰発現を阻害する。
プロアポトーシス遺伝子の発現を低下させ、抗アポトーシス遺伝子の発現を増強することで、神経変性を減少させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29146293
ミトコンドリア保護
アンドログラフォライドをマウスへ投与後、酸化ストレスおよびミトコンドリアの腫脹が減少した。ミトコンドリア保護によるアルツハイマー病治療剤としての可能性
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29136781
複数の機序による抗認知症効果
動物モデル(デグー)でのアンドログラフォライドの有益な効果
・ 空間記憶と学習能力の回復
・シナプス基底伝達シグナルの回復
・特定のシナプスタンパク質の部分的または完全な保護
・加齢によるリン酸化タウタンパク質の脱落からの神経保護、アミロイドβ凝集体の減少
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27505720
GSK-3β阻害
アンドログラフォライドはGSK-3βの競合阻害剤。
マウスの海馬における神経前駆細胞増殖および未成熟ニューロンの数を増加させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26798521
アンドログラフォライドは、海馬のCA1領域における興奮性シナプス後電位の後輩を増加させ、GSK-3βを阻害。
マウスのAβレベルを低下させ、Aβオリゴマー種周辺のタウリン酸化を減少、空間記憶機能を回復させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25524173
有害作用
血液脳関門の損傷
アンドログラフォライドはBBBに損傷を与えることで細胞周期を停止させ、脳内皮細胞アポトーシスを誘導することにより部分的にMCAO再灌流誘発脳障害を悪化させる可能性がある。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23930775
サプリメント
1日 1錠