新型コロナウイルス (COVID-19)について

はじめに

当ブログは認知症、アルツハイマー病の予防や治療と関連する情報に特化したブログでしたが、20年2月末頃から新型コロナウイルスについての情報発信も始めました。

「コロナウイルスはただの風邪」というひどい噂が未だに広がっており、その対立構造のもとに見過ごされているコロナウイルスの根本的対策方法について、またコロナウイルスがアルツハイマー病やリコード法とどう関係するのか、また認知されていない深刻な後遺症の可能性について、発信理由とともに述べたい思います。

コロナはただの風邪?

新型コロナウイルスは、当初は肺疾患だと考えられていましたが脳、心臓、肺、腎臓を攻撃する多系統の炎症性疾患であることがすでに実証されています。その中でも呼吸器系に次いで特に多い症状は神経学的症状であり、ブレインフォグ、せん妄、意識障害、慢性疲労などが感染症の症状のみならず、回復後の後遺症としても報告されています。

また加齢が最大のリスク因子だと見なされており、確かにその通りなのですが、より詳細に見ていくと、高齢者が抱える傾向にある高血圧・糖尿病・循環器疾患・COPD、がコロナウイルス感染の重症化と致死率に寄与する強いリスク因子となっていることもわかりました。実際、入院率では年齢による差が大きく縮まっており、若い方でもこれらの基礎疾患をもつ方は、重症化のリスクが高いことが明らかになっています。

そして大きな懸念は、感染し発症後、後遺症が平均的回復期間の2週間を超えても何ヶ月も持続するというケースが海外で次々と報告されていることです。さらなる不安は、この後遺症の持続は、重症患者さんだけでなく、軽症と診断された若い患者さんでも多く起こっていることにあります。

この後遺症は過去のSARSでも慢性疲労症候群の一種であるPost-viral fatigue syndrome(PVFS)として海外では知られており、ここ最近日本でも正確な数字はわからないものの、SNSの投稿などから類似する症状の報告が増加しているようです。

神経学的症状の原因

コロナウイルスによって神経学的症状が生じるメカニズムはまだ解明されていません。一般的にウイルス感染は神経学的症状を引き起こすことは知られていますが、その他のウイルス感染とは明らかに異なる嗅覚、味覚障害、一部患者でのせん妄、ギランバレー症候群、骨格筋痛、長期的な神経学的後遺症などコロナウイルスに特異的な神経症状が観察されています。

一部の専門かからは少なくとも一部の患者では脳への感染が疑われており、関連する証拠も複数提出されています。ただし一部を除いて脳のCT画像では異常が見つかっていないことから、どちらかと言えば免疫のオーバードライブによる影響の可能性が高いと免疫学者の間では考えられています。

ただし中枢神経での活性が脳の防御的な働きによって抑え込まれていることを示唆する証拠も提出されているため、後遺症症状のメカニズムとしての結論はまだまったく決定されていません。

過去のSARS、MERSウイルスはヒト脳組織で見いだされており、SARS-CoV2ウイルスも、一部の患者の脊髄液中で発見されています。新型コロナウイルスが侵入するゲートであるACE2受容体は脳内にも発現しており、血管内皮に損傷を与えることから血液脳関門を介した脳への侵襲の可能性もあり、中枢神経系への侵入があったとしても何の不思議もありません。個人的には神経学的症状は脳への直接侵襲を含みうる多因子的な影響であろうと現時点では予想しています。

神経変性疾患リスクの増加

これらが、アルツハイマー病と直接的に関連するかどうかもまだわかりませんが、近年HSV1やジンジバリス菌など、さまざまなウイルス、細菌、真菌などの病原体がアルツハイマー病の発症に関与する因子として候補に上がっています。

よく対比的に持ち出される1918年のスペイン風邪ですが、パンデミックが過ぎ去った後に、脳炎、パーキンソン病患者さんが増加したことは有名な話として知られています。

また、過去のコロナウイルスにおいても、高齢のアルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症患者さんの中枢神経系にヒトコロナウイルスが見つかっており関連が疑われています。今回のコロナウイルスもアルツハイマー病などの神経変性疾患の発症リスクに影響を与える可能性を想定することは十分に合理的な推論です。

アルツハイマー病との関連

繰り返しますが、コロナウイルス感染のリスクを高めるトップ5は、高血圧、糖尿病、循環器疾患・COPD・肥満であり、これらはすべてアルツハイマー病発症リスクとも強い関連があります。

さらに、コロナウイルス感染リスクの分子的なメカニズムとして、IL-6、NF-κB、インスリン抵抗性、HDAC、GSK-3β、一酸化窒素、nAChシグナル伝達経路の低下、腸内微生物叢の不均衡(脳-腸-腸内細菌軸)、エストロゲン欠乏、ビタミンD欠乏、亜鉛欠乏、酸化ストレス、GSHの枯渇、ミトコンドリア、ERストレス、高コレステロール、HPA軸障害、重感染、マスト細胞、RAGE、mTOR、Nrf2、NMDA受容体、ApoE4、キヌレニン経路、過剰鉄、Irisin、テロメア短縮、NLRP3、HMGB1、SIRT活性の低下、NAD+、PDE5、レゾルビン(SPM)、AMPK、Akt、ヘムオキシゲナーゼ1、Furin、G6PD、ADAM17、ミクログリアの障害、、読むのも書くのも嫌になりそうですが、、実に多くの病因機序や治療標的経路が提案されており、驚くべきことに、これらすべてがアルツハイマー病と関連する可能性のある経路や寄与因子です!

※LitCovidに載っているCOVID-19関連論文タイトルは症例研究を除いて、8月までほぼすべて目を通していました。

加齢疾患としてのアルツハイマー病、そしてコロナウイルスの高齢者に対する高いリスクを考えれば、ある程度病因メカニズムが重複することに不思議はないかもしれませんが、ここまでのオーバーラップは、その予想をさらに上回るものでした。

これは、たまたま2つの病気に関連性があったというよりも、これまで多くの現代医療が見過ごしてきた基礎レベルの代謝障害が顕になったと解釈しており、アルツハイマー病もそうですが、そのツケを改めて今回のコロナで払わされているとも感じています。。

経済 vs 感染対策 敵対 vs 共存

ねじれた対立構造

前提となる認識においてやっかいな問題なのは、現在の日本社会での多くの認識が、被害が他国と比較して抑えられていることもあり、統計上の致死率や重症化率だけを見て、「このままでは経済を崩壊させてしまう!」という社会的隔離反対派と「感染者が増えれば医療システムを崩壊させてしまう!」という賛成派の、どちらも「コロナウイルスはインフルを少し悪くしたもの」という一見合理的に見えそうな理解不足の認識の比較に立った議論に収束してしまっていることです。

インフルエンザとは異なるコロナウイルスの病態・病理をある程度理解し、過去のSARS、MERS研究や、COVID-19の最新の論文や社説、そして患者の声、これらのピースをつなげ合わせれば、死者や致死率だけで判断してはいけないことは容易に理解できます。

最近では単独の情報源でも、危険性を強く示唆する証拠も現れてきましたが、日本では上記で述べたような、双方が部分的な理解と限定的ロジックの元に主張するねじれた対立構造に巻き込まれて、新型コロナの本当の危険性が見えなくなってしまっているように感じています。

敵対 vs 共存

ウイルスと敵対するべきか共存するべきかという議論もあっていいのですが、そこから演繹的な判断が導かれることには違和感を感じています。

現代の歴史的に経験したことのない超高齢化社会や、超グローバル化社会、そして10年単位で倫理が変わっていく社会において、過去はこうだったからという論理がそのまま通用するわけがなく、我々人類はウイルスと共存していた事実は踏まえつつも、正当化の理由として思想的なイデオロギーから出発する議論には非科学的な危うさを感じます。

マクロの議論は、現在だけではなく、当然未来起こりうる可能性も含めるべきですが、特に長期的な将来の予測はミクロの全体(ミクロの一部ではなく)を見なければ予測できない被害が多数あります。

例えば現在の致死率をマクロで見て、または典型的にはウイルスは広まるにつれて弱毒化するものだという一般性を元に、数年後または数十年後に急増するかもしれない神経変性疾患リスク現在報告が増え初めている男性の生殖能力の障害、妊婦さんの感染により生まれてきた赤子が障害をもつ可能性といった予測は立てられるのでしょうか?

ようやく最近になって長期的後遺症患者の報告が、まだ一部ではあるものの医療関係者によって認識されるようになってきましたが、これらはインフルエンザとの比較や致死率といったマクロの議論によって数ヶ月前に予測を立てることは可能だったのでしょうか?

これまでのデータからは、SARS-CoV2ウイルスは、むしろインフルでもなければ、天然痘でもない中間的な立ち位置にある証拠が多く出されているように思います。仮にパンデミックの解決方法(落とし所)も、敵対戦略と共存戦略のミックスされた戦略がもっとも適切である可能性もあるはずです。例えば高リスク集団や遺伝的感受性の高い地域などによって戦略を使い分ける場合などということは当然考えられます。その際この二項対立はディベートとして議論し合うならまだしも、ただ言い散らすだけで何かの役に立つのでしょうか?

経済 vs 隔離

「何もしない」か、「完全封鎖」かという役に立たない二元論は論外としても、その間のどこに最適なトレードオフ点があるのか、判断だけではなく実施していくにはより細やかな配慮が求められるステージに移行していると思います。それができる証拠は十分あるとは言えませんが揃い始めているとは言えます。

経済か隔離かというトレードオフ選択は、人命、メンタルヘルス、社会的つながり、経済成長、個人の幸福度、とあまりにも通約不可能な価値同士の比較のため、そこへ答えを出そうとすると、どうしても個人の嗜好とまで言わないにしても、思想的影響をなくして述べることができる人はほとんどいないのではないでしょうか。

特定の主張を繰り返せば、確証バイアスも高まります。わたし個人は今の時点で断定的に何かを述べることは難しいと感じており、情報を提供していくことに極力専念していきたいと考えています。ただ、経済を優先させようとする側に、コロナウイルスの長期的におよぼす深刻な影響がわかっていない段階で、インフルエンザの致死率などといった単純な公衆衛生の効用計算によって政策が決定される考え方には危うさを感じています。

一方で、隔離政策がおよぼす影響、不活動の健康リスク、マクロ経済への打撃、メンタルヘルスへの影響、自殺者の増加、教育への影響、などそれぞれ多大なものとなるであることも確かです。

未解明である部分をどう判断するのか、それは、現時点で得られる最新の研究や情報を拾って考慮していくしかありません。アルツハイマー病治療研究にも通じる問題ですが、強い実証性の事実だけを元に判断することの危険性を危惧しています。(WHOがマスクの装着を初期には推奨しなかったように)

現時点においてもすでに潜在的にインフルエンザなどよりも、深刻なリスクがあるという途上の研究結果が強く示唆されており、そこを含めた上での議論がまともに行われていない。ひょっとすると、裏舞台ではそうではないのかもしれませんが、どのような議論が行われているか公開されておらず、現在の公開されているCOVID-19の政策議論と行動を見る限りそのように感じざるを得ません。

複雑な問題ゆえのバイアスリスク

ただ、一点この問題の難しさは、感染リスクに関して公式にこのことを伝えようとすると、すでに過去にあったように商品の買い占めであったり、感染者差別など社会的な負の問題が加わってしまう可能性があることです。

ウイルス感染に対する社会不安が長期的に持続する場合の精神的な影響は、1億2千万人という国で起こる少数の人たちであっても絶対数に換算すると大きな数になり、これを受け入れるだけの精神医療システムの準備は日本にありません。さらに言えば、仮にそのキャパシティがあるとしても、今の精神医学の治療方法は抗うつ薬投与が主流のため、大多数の日本人が抗うつ薬を与えられてさらに難治性のうつに移行するというような悪魔のようなシナリオが実現するかもしれません。。

こういった社会全体が関わる問題には、どちらに振ってもマクロの問題が生じ、かつ確率論的な要素や変数が多い非対称的な選択となるため、ロジカルに正解を出すことが難しく、政府へ助言する専門家の様々なバイアスであったり、恣意性の影響が大きくなる傾向にあります。

政府関係者が素朴に隠蔽するというよりも、一般的に公的機関は強い実証性に基づいて動く傾向にあるため、仮に認識されていたとしても、証拠がまだない、または不確実だという論拠を元に、政策的なバランスの判断が行われ結果的に失敗してしまう点を心配しています。

徹底したマクロの議論を

私個人は経済か隔離か、またはその間のここに正解があるといった結論を主張することには、少なくとも現時点では、さほど強い関心がありません。(蓋然性のある答えを出せるだけの情報や証拠が得られていないことがその大きな理由です。)

関心といっていいかどうかわかりませんが、希望があるとすれば、確率論的な理解も含めた上でグレーゾーンの情報を冷静に、地球全体の自然環境、野生動物の健康、食品システム、そして50年後、100年後とこれから現代社会が続くとどうなるのか、といった視座も含め、最終的にどの道を選ぶのか国民的な議論と選択を行ってほしいというものです。

これは民主主義の抱える問題でもあり、単純に言ってしまうと我々一人ひとりの賢明さにかかっています。感染がわかった店が倒産したり、感染がわかった家族が自殺に追い込まれるような社会が民度の高い成熟した社会でしょうか?

極端な意見は例外するとしても、現実的かつ合理性のある選択肢の中でどれを選ぼうと被害者は生まれます。その時に重要になってくるのは、正しいか間違っていたかというよりも、国民の大多数が納得して選択したかどうかにかかってきます。

とはいえ、スウェーデンの集団免疫での失敗例にあるように、我々はまだそのステージではなく、正誤を問わなければならないステージにいるのかもしれません。しかし最近コロナウイルスの展望に関する論文の発表も増加してきており、ある程度の合理的な判断ができるとする情報量が得られた時を決断のステージとするならば、おそらく、その決断の時期は近づいてきているのではないかと思われます。

新型コロナウイルスの根本的対策

新型コロナウイルス感染 2つのフェーズ

話をコロナウイルスに戻しますが、今回のこの新型コロナウイルス感染後の進行には、大きく2つのフェーズがあります。新型コロナウイルスは初期における自然免疫系の多面的な免疫抑制が特徴的であり、対照的に進行の後半では過剰な免疫の暴走により重症化し、その負荷に耐えられなかった方が自らの炎症応答や血栓症、低酸素症などにより亡くなられます。

感染初期

少なくとも理論的には、感染初期フェーズで自然免疫を高める実行可能な治療を組み合わせることで緩和できる可能性があり、実際に多くの研究者もそのような考え方のもとに、タイミングやフェーズによる組み合わせを考えて介入する研究が当然になりつつあります。

ただ、そもそも感染初期の無症候性患者が多く、軽症患者が重症化するかどうかの判断も難しい中、否定まではしないものの、初期での薬理学的な介入が現実的なアプローチとなり得るのか?甚だ疑問です。

重症化リスクが高いことが示唆される場合には当然早期の医学的介入は検討されるべきですが、「ライフスタイル」を総合的に見直すことでRAASの不均衡を軽減し、T細胞免疫を活性化させ、免疫ホメオスタシスを安定させることから、初動での免疫を正常化させるアプローチが大きな役割を果たすと考えることができる医学的理由は多くあります。

感染後期

また、予めより強く生活習慣を見直しておくことで、いわゆる「サイトカインストーム」や「血栓症」「内皮障害」「低酸素症)「酸化ストレス」に耐えうる強い細胞や血管を作り、これらは万が一重症化フェーズへ進行してしまった場合にも、致死率、重症化率を低減させることが可能になります。

さらに、感染後回復してからも、例えば睡眠の質と免疫記憶の定着率には正の関係があることもわかっており、睡眠の量だけではなく質へも注目するといった単純なメッセージによって、免疫記憶の定着による再感染を防ぐ期間を伸ばし、第二波が致命的になったときの深刻なパンデミックを緩和するかもしれません。

 

アルツハイマー病もそうですが、コロナウイルスは症状の個人差や基礎疾患の有無、遺伝的変動に加えて、この時系列的な変化があるため、“one size fits all”(ひとつで全ての人に対応する)ような治療方法があるとは私には考えられません。

生活習慣の改善に根ざす対策は組み合わせて発揮するものですが、全体として単独で用いた際には証拠が弱い傾向にあり、特にヒト集団での組わせた際は、様々な環境要因、遺伝的要因が交絡因子として影響するため、予防や治療効果の証明をすることが難しいという問題に直面しています。

また、経済的利益と結びつきにくいことも加味し、現在の還元主義的な医療研究の中で注目して研究されることはなく、その強い証拠の欠如から、歯切れ悪い専門家の言葉や、政策に強く反映されない問題にまで結びついているように感じます。

なぜCOVID-19のより根本的な対策に目を向けない?

まとめると、「生活習慣予防」「感染初期の取り組み」の重要性そして「後遺症の深刻さ」が一般の方に(おそらく政策決定者にも)ほとんど認知されていません。課題になるべきはずが議題にものぼっておらず、論争以前の問題です!

基礎疾患をもつ人での高いコロナウイルスリスクは明白に実証されているにも関わらず、感染を防ぐための手洗いや社会的距離がこれだけ啓蒙され実行されるようになったことと比較しても、食事や運動、睡眠といった一次予防への重要性に対する人々の認識は低いままで、せいぜい「定型的な決り文句」としてしか届いていません。

感染予防は確かに重要ですが、飛行機のエンジンが不調なまま、シートベルトや操縦桿の操作で舵取りを行おうとしているようなものであり、どこまでも根本問題から目をそむけた解決策ではないでしょうか。

シートベルトをしなくてもいいという主張ではなく、エンジンの不調にも並行して目を向けるべきという議論です。対処療法が続けば、いつかは墜落するでしょう。

たった数週間の不活動な状態が筋肉や身体の代謝を著しく衰えさせることからも、今は緊急フェーズにあるのだからという対処療法的な手法だけを優先する時期はもう過ぎており、国(保健政策)からの強いメッセージや政策もなければ、世間の認識も低いままであることに強い懸念を感じています。

リコード法とCOVID-19

これらは、アルツハイマー病やリコード法とは直接的には独立したテーマですが、上記で取り上げた基礎疾患や、メカニズムはほぼすべてリコード法での取り組みの中に含まれており、リコード法のような生活習慣の改善に根ざしたアルツハイマー病治療はコロナウイルスの一次予防・後遺症治療とほぼ同義です。(感染後、発症後の治療フェーズでは異なります)

ブログの冒頭でも述べていますが、リコード法はCOVID-19リスク因子と共通する多くの加齢因子を標的に個別化医療・精密医学を取り入れた、いわば21世紀の医療を先取りした生活習慣病予防方法です。図らずもコロナウイルスにもっとも脆弱である高齢者に対して、リコード法はすでに最適化されているというアドバンテージもあります。

さらに、さほど驚くことではないかもしれませんが、コロナウイルス感染による将来の認知症リスク増加の可能性も専門家から指摘されています。特にARDSや人工呼吸器を使用した患者において、退院後神経変性リスクが増加することは過去の医療研究ですでに実証されています。

すでに認知症予防策として最も(または唯一)実績のあるリコード法を用いることで、通常のリハビリケアのみならず、認知症予防、メンタルヘルス対策等を同時に実行することができます。

感染症・認知症・うつの三大悲劇を同時に防ぐ

基礎疾患に目を向けたリコード法を実行しているアルツハイマー病患者さんでは感染症の重症化リスクが低いことが、逸話的な報告ではあるもののすでに報告されています。しかし、同じくしてアルツハイマー病治療のために抗アミロイド薬を摂取しただけの患者では、感染症を防ぐことはできなかったでしょう。(アルツハイマー病もですが、、)

もう一方も然りで、リコード法などの生活習慣改革は実行遵守(アドヒアランス)の難しさが強調されがちですが、手をどれだけ洗おうと、効果的なワクチンを何本打とうと認知症を含む多くの慢性疾患を防ぐことはできません。

大事なので繰り返しますが、奇跡的に副作用のないワクチンができてコロナが収束したとしても、次のコロナまたは異なる感染症を防ぐわけでも無ければ、すでに存在している600万人の認知症患者さんと400万人の認知症予備軍への1mmの助けにもなりません!

一次予防への取り組みによって感染症だけではなく、あらゆる病気のリスクを軽減する巨大なメリットと合理性は、健康政策としても、世間一般の認知度としても、あまりにも低く見積もられてはないでしょうか?

当サイトの半分はリコード法に関連した記事でもあるため、あまり言い過ぎると、ポジショントークのように聞こえてしまうかもしれませんが、リコード法は自分にとってはアルツハイマー病を改善するためのツールに過ぎません。主に立場上の違いから異なる方法論や考え方も多く提示しており、リコード法を推奨したからといって、何らかの利益を得られるわけでもないことは念の為断っておきます。

最後の起死回生策

基礎疾患に目を向けた認知症治療と、コロナウイルス予防はほぼ同義だということは強調しすぎてしすぎることはありません。すでに 述べたように、我々は現在、経済と自粛の難しい綱引きを行っています。

自粛がいきすぎればコロナでなくなるよりもはるかに多くの経済的不況に伴う自殺者数を誘発するかもしれませんし、反対に緩め過ぎれば多大な神経変性疾患患者や、障害をもった子供を増加させるかもしれません。現時点では最良の予測のもとに期待値を含めたとしても計算を行うことは不可能でしょう。

しかし、はっきりしているのは真の健康予防策に国民と政府がコロナ対策に向けたようにエネルギーを注ぎ込めば、その両者の問題を完全にとは言わないにしても、両者を許容できるレベルにまで解決する可能性があるどころか、日本だけでも、3人に一人いると言われる慢性疲労、潜在的に600万人いると言われるうつ病患者、1000万人に達する認知症患者と認知症予備軍といった、隠されているといってもいいような社会システムの犠牲となっている多くの人々を救済できる可能性があります。

これは、おそらく、これまでコロナで起きた被害を挽回させることに加え、社会の様々な負債までも返済できるかもしれない、数少ない日本そして世界の起死回生策だと考えています。

冷静に考えてみてください、リコード法で提案されているライフスタイルの多くは、すでにグローバルヘルスの中で提唱されていた健康へのアプローチの一つであるに過ぎす、それほど突飛なことを言い始めているわけではありません。

ワクチンのように、ADEの副作用であったり、技術的特許や、国家間でのワクチン奪い合いなどのような問題も引き起こしません。免疫の持続期間がどれくらいかなどといった心配をする必要もありません。ライフスタイル政策を非現実的なおとぎ話だと考えるならば、コロナワクチンに期待するほうがよほど非現実的です。

※多くの専門家が効果的なワクチンが18ヶ月でできる可能性に対して懐疑的です。

長期的後遺症の可能性

増え続ける後遺症患者

明らかに今の医学で見落とされている人たちがいることについての私の個人的な確信はありますが、最終的な後遺症患者数がどの程度の規模になるのかについてまでの確実な見通しはまだありません。

このウイルスの難しいところは、非常に多岐に渡る症状を示すため、こういった症状があると言っても、それが本当にコロナウイルスによるものなのかどうかの診断が難しいことです。

しかし、まだ感染者数から見ればパンデミック初期とも言える段階で長引く後遺症の報告が、逸話的であるとは言え、これだけ多くあるということを心因性やその他の疾患であるという理由だけで片付けることは難しいように思います。(少なくとも彼らのつぶやきを読めば、それが心因性以上のものであることは明らかです)

間違いなく母数が増えれば、後遺症患者はこれから増加していきます。海外のいくつかの調査では病院を受診した(軽症を含む)患者さんで2週間を超えて不調を訴える患者さんが3人に一人とも、7割に達するとも言われています。あるオンライン調査では症状があった感染者の10人に一人が長期的な症状を呈しているという、医療疫学者の報告もあります。

※死亡率の低さが後遺症の低さにつながるという根拠は見つかっていません。

若い軽症患者でこのことが起こっているということを考えれば、日本で感染が広がった場合、人口の数%という控えめな推定でも、最終的に百万人単位での慢性疲労、精神疾患・神経変性リスク患者さんを生み出す可能性があります!

こういった疾患についてある程度の医学的情報に基づいてに何か言えるようになるには半年以上、神経変性リスクに至っては数年~10年以上経過してからです!

長期化する後遺症症状

また後遺症が何十年と超長期化する可能性も、過去のSARSやその他のコロナウイルス感染症患者の経過から示唆されています。生産労働人口において深刻な中長期後遺症患者が発生すれば、現在の予想されている経済的損失とそれに伴うダメージでさえ全体像の一部に過ぎなかったと後で振り返るようになるでしょう。。

コロナウイルスがこれから変異し穏やかなものなっていくというのもどこまでも希望的観測にすぎず、第三国や中間宿主動物で培養され、より凶悪化するシナリオも専門家から報告されています…

早期取り組み!

感染のピークを過ぎた後であっても、過去のポストウイルス慢性疲労症候群患者の報告から、発症後、早期の取り組みにより早い改善と長期化を防ぐ可能性が示唆されています。

つまり、ここでもアルツハイマー病予防策や早期治療の重要性と重なるのですが、予防、感染の早期、そして回復後の亜急性期と常に「早期の取り組み」が鍵であり、介入の遅れによって何十年という後の人生を左右する結果に行き着く可能性が、少なくとも一部の人たちでは存在します。

屁理屈をこねなければ、快適な睡眠、健康的な食事、規則正しい生活をして、失うものは何もありません。

多くの共通するリスク因子と治療法のみならず、RCTを中心とした医療エビデンスが露骨に限界を呈したこと、ステルス性で進行し、深刻化し始めた時には治療が困難になる点なども含め、コロナウイルスはあたかもアルツハイマー病の予告演習を行って、我々に警告しているかのようにさえ感じます。

安全かつ低価格で効果的な対策と、そう考えることのできる合理的な理由を提示することができるサイトはそれほど多くはありません。当サイトがそのようなサイトであることを望むと同時に、異なる角度からの実利的なベストオプションを提示していきたいと考えています。(認知症・リコード法関係者の方ごめんなさい!)

注意事項

当サイトではコロナウイルスに関する未査読論文を含めた新規的な情報を多く扱っていますが、基本的な予防感染情報を軽視する意図はなく、当サイトはその代替となるものでも、医療情報の提供でもありません。

厚生労働省で案内されている、3つの密を避ける、手を洗う、マスクをする、などの基本的な予防策や治療方法を理解して実践していただいた上で、さらに各自で予防・治療方法を考えていくための仮説的情報源のひとつとして当ブログをご利用ください。