毛髪ミネラル検査の信頼性と評価

毛髪ミネラル検査の信頼性と評価

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有害金属のスクリーニング

毛髪分析は個人の毒素暴露のスクリーニング検査として費用効果の高い手段

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9676882/

毛髪中のミネラルと有毒な微量元素の摂取量には相関が見られない。

毛髪中の元素濃度は、食事、空気、水、土壌など様々な要因のために変化しやすい。

男性と女性の間でも、毛髪ミネラルの有意差が観察された。

ミネラルの拮抗作用には有意に生じるため、低レベルの金属曝露であっても、体内のミネラル恒常性バランスによって調節される。

摂取量と毛髪中のミネラルはカドミウムのみが相関を示した。

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0278691508002925?via%3Dihub

各研究所における毛髪ミネラル分析の信頼性

同一人物の毛髪の分析結果は研究所間で有意な差はなかったが、特定のミネラルに対しての分析、解釈についてはラボによって異なった。(血清 銅、亜鉛、鉄)

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3582931/

毛髪ミネラル検査の妥当性

毛髪中の、ヒ素、カドミウム、コバルト、ゲルマニウム、鉛、リチウム、マンガン、水銀、ニッケル、タリウムは、体重、投与量、暴露または毒性と関係を示した。

毛髪中のアルミニウム、バナジウム測定による毒性の証拠を見出すことはできなかった。

クロム、セレン、亜鉛は栄養価の高さと関連性があった。

毛髪ミネラル同士の比率に臨床的な重要性は見いだせなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12117220

日本人の毛髪中のカルシウム、銅、鉄、マグネシウム、リン、セレニウム、亜鉛の濃度は、内蔵に蓄積されている濃度と有意には相関しない。(Yoshinaga et al., 1990)

毛髪ミネラル分析の洗浄方法比較

それぞれの洗浄方法によって、鉄以外のすべての元素は、毛髪の表面及び内部から除去できる。鉄はほとんどの洗浄手順によって除去できなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22639387

炎症性腸疾患小児の栄養状態

炎症性腸疾患小児の栄養状態指標としての毛髪ミネラル検査

毛髪中の鉄、セレン、マンガンの濃度は、クローン病、潰瘍性大腸炎、対照群の3グループ間で有意に異なっていた。

しかし、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、亜鉛、銅、クロム、ホウ素、コバルト、モリブデン、硫黄は、3つのグループ間での有意差はなかった。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29282618

癌と関連する毛髪ミネラル メタロミクス研究

毛髪中のヨウ素、ヒ素、亜鉛、ナトリウム、臭素レベルは癌と有意に相関する。

毛髪中のセレン、マンガン、バナジウムレベルは発がんリスクと逆相関する。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2728251/

健康アセスメントにおける毛髪ミネラル分析

患者の毛髪検査において健常群と比較して有意に異なった毛髪ミネラル。

自閉症患者

ヨウ素、リン濃度 高値

乳癌患者

ヒ素、コバルト 高値

前立腺癌患者

銅、鉄 高値

肺がん患者 

カドミウム 高値

高血圧患者(男性・女性)

カドミウム 高値 

鉄 低値

高血圧患者(男性)

亜鉛 低値

ニッケル、鉛 高値

心筋梗塞患者

カドミウム、ニッケル、鉛 高値

亜鉛 低値

腎疾患患者

クロム、鉄、マグネシウム 高値

真性糖尿病患者

銅 高値 

亜鉛 低値

脳性麻痺患者

マグネシウム 著しい高値

銅 著しい高値

精神遅滞患者

銅 低値

上記結果の分析は、多くのケースで個人によって異なっていることも示されている。

特定のミネラルが対照群よりも患者の毛髪においてより高いと記載される論文がある一方で他の論文では、より低いまたは対照群と変わらないといったケースも存在した。

その差は、例えば検査された被験者の数、年齢、性別、地理的位置、試料の採取方法および分析技術など、多くの理由から生じている可能性がある。

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0009898113000405?via%3Dihub

自閉症患者における関連性

鉛濃度高値 

音声コミュニケーションの障害や一般的な印象に関連

水銀濃度高値

物体の使用、聴覚障害と関連

クロム濃度高値 

味覚、嗅覚反応、音声コミュニケーション、および一般的な印象の障害に関連

ウラン濃度高値

音声コミュニケーション障害に関連

亜鉛濃度低値

音声コミュニケーションによる恐怖、緊張、神経症と関連

リチウム低値

人の感情や変化への適応、視覚的反応、その他多くの

モリブデン低値

一般的な印象、音声コミュニケーションの障害と関連

セレン低値

変化に対する適応への障害と関連

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3484795/

骨密度

血清および毛髪中のマグネシウムは閉経前女性の骨密度(BMD)と関連いしていた。

血清カルシウム/マグネシウムの比率は、骨密度の重要な指標である。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17848724

小学生の慢性ストレス

毛髪コルチゾン濃度は、毛髪中のカルシウム、マグネシウム、亜鉛濃度、およびカルシウム / リン比率と逆相関した。

生命にリスクのある小児(CLES)では、カルシウム / マグネシウム比率の上昇を示した。これらの知見は、交絡因子の調整後も持続していた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23546894

毛髪ミネラルと摂取栄養素の相関

毛髪中のナトリウム

カリウムおよびビタミンC摂取と有意な正の相関を示す。

毛髪中のクロム

コレステロールおよびタンパク質のカロリー摂取率と正の相関を示す。

毛髪中のマンガン

タンパク質カロリー摂取率と正の相関を示す。

毛髪中のモリブデン

脂質、ビタミンA、B2、B6、硫黄、多価不飽和脂肪酸の摂取と負の相関を示す。

毛髪中の硫黄

多価不飽和脂肪酸と有意な正の相関

毛髪中のカドミウム

食物繊維、ナトリウム、ビタミンC摂取と正の相関を示す。

年齢とBMI

亜鉛は加齢とともに毛髪亜鉛レベルは有意に低下する。

毛髪ナトリウム、カリウム、クロムの濃度はBMIと有意に正の相関を示す。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2808721/

中年女性の毛髪ミネラル

生殖年齢の女性の毛髪中のミネラル濃度と摂取ミネラルの間に関連性は見いだせなかった。

他の研究では、毛髪中の銅と銅以外のミネラル摂取に負の相関関係が見られた。

他の研究では、鉄欠乏性貧血患者では、毛髪中の亜鉛と銅の濃度が低いことが示されている。

他の研究では女性の経口避妊薬使用で、毛髪中の銅が減少し、毛髪亜鉛が増加したことが示された。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3241917/

肥満女性

肥満女性の毛髪中のカリウム、水銀、鉛の濃度が増加

カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ヨウ素の濃度は減少

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18039500/

慢性腎不全患者の毛髪ミネラル分析

毛髪ミネラル分析は慢性腎不全患者のミネラル分布をよく反映する。

特に、カルシウム、マグネシウム、鉄、クロムの異常を診断するために用いることができる。しかし元素の濃度には強い変動が見られた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18705539

乳がん患者の毛髪ミネラル分析

乳癌患者は、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛の濃度が高く、対照群と比べてヒ素、ナトリウム、カリウムが高かった。

毛髪の鉄分レベルは毛髪カルシウム、マグネシウム、マンガンと正の相関を示す。

複数の回帰分析により毛髪カルシウム、毛髪マンガンと有意に関連していた。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19043675

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