CoQ10還元型・ユビキノール
概要
CoQ10及びユビキノールは、細胞のエネルギー代謝に重要な成分。
電子伝達系の重要な構成要素であり、ミトコンドリア内で酸化還元反応におけるATPの生成を促進する。
CoQ10の単剤投与による認知機能改善の研究報告はない。
食品
ナッツとオイルに多く含まれる。
高品質のエクストラバージンオイルは、CoQ10の良いソース源、大さじ一杯で1.5~2mg摂取できる。ピーナッツ100gに2.6mg、ごま100gに約2mg
食品由来のCoQ10は、一緒に含まれるタンパク質が吸収率をあげてくれる。また脂質によってリンパ系にも取り込まれやすくなる。
サプリメントについて
一般的には、サプリメントとしてのCoQ10はけして安い価格ではなく、間違った方法で単剤摂取での効果を意図した場合、非常にコスパ(対費用効果)の悪いサプリメントとなりうる。
相乗作用をもつ他の栄養素
クレアチン
CoQ10との相互作用により神経保護効果
アルファリポ酸
ミトコンドリアの転写因子A(TFAM)を誘導し、PGC1、NRF1、を活性化することにより、ミトコンドリアの生合成を活性化させる。
スタチン
スタチンの長期使用は血清CoQ10を低くする。COQ10と併用することでスタチンの副作用を軽減させることができる。HDL-Cの増加、
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3096178/
スタチンの健康ベネフィットはホルミシス効果に依存するものという研究があり、その場合CoQ10と併用することでホルミシス効果を消失してしまう可能性がある。
標準摂取量(CoQ10還元型)
健康維持目的 25~50mg、(ユビキノール)
コスパ最強用量 90mg (もっとも費用対効果の高い一日の摂取量)
脳機能の改善 150~200mg
食後に摂取すること。
高齢者はユビキノールがすすめられる。
※若者は逆にユビキノールは避けたほうがいい
パーキンソン病
ミトコンドリア障害を有するパーキンソン病患者では、CoQ10の必要量が増し、ミトコンドリアの機能改善のために4~7倍の投与量が行われる。400~1400mg
サプリメント
Coq10
CoQ10還元型(ユビキノール)