リコード法が効きやすい患者さんのタイプ 患者の心配と成功条件

最新経過報告 MENDプログラム臨床試験 239名の被験者

2017年8月

・SCI(主観的認知障害) MCI(軽度認知障害)患者のほぼ全員が改善

・初期アルツハイマー病患者の50~88%認知機能を改善

・中期~後期アルツハイマー病患者 いくつか反応あり、プログラムの遂行能力が課題

参加者の75%が辞めざるをえなかった仕事に復帰

※情報元 ACNEMブレインカンファレンス (英語) (Youtube)

追試予定

・400~500名の追試が2017年中に予定

・カリフォルニア州政府による1000名規模のトライアルが検討中

※情報元 ACNEMブレインカンファレンス (Youtube)

デイブ・ジェンキンス博士

ブレデセン博士によると、中期、後期まで進行したアルツハイマー病患者でも、いくつかでは相当に回復してきているケースが出てきているとのこと。

中期~後期の最大の課題はプログラムの遂行能力であり、

プログラムさえ実行されるなら100%の確率で改善するとのこと。

 

リコード法が奏効するタイプの患者さん

MENDプログラム3.0 神経変性プログラムの一部と、書籍「The End of Alzheimer」の翻訳を足し合わせたものを記載している。

ApoE4遺伝子が陽性であるが、症状はまだ現れていない。

症候性前認知症期、前駆期AD(遺伝子のタイプ E4 /4、 E4)

※presymptomatic stage 症状が発症していないMCIよりも前の時期

SCI(主観的認知機能障害)

※MCIには達していないが主観的に認知機能の低下を感じている段階

リコード法を遵守しているSCIの人はすべての人で改善を示している。

MCI(軽度認知障害) 

特に原因の特定が可能なaMCIのケース

※ aMCI = MCI(軽度認知障害)は初期は治療で治るが、aMCIはその治らない不可逆段階に入ってしまい、数年以内に認知症を発症する時期を言う。

認知機能は変化しているが、健康である人
初期型アルツハイマー

※特にまだアリセプト(ドネペジル)やメマンチン(メマリー)を使用していないケース

3型ではないSCI、MCI、または初期型アルツハイマー
3型で水銀値の高いタイプ

3型としては例外的に水銀治療を行うことで、認知機能の低下はかなり早く回復する。

海馬の萎縮が限定的であるケース

MRIで脳萎縮がない人、あるいは萎縮が海馬に限定されている人。

75歳以下

75歳以上では改善が見られないという意味ではない、ただ一般的には年齢が若いほど反応は良くなる。

手を差し伸べる配偶者や医師がいる人

援助をする配偶者はきわめて有用であることが証明されている。

また配偶者自身もリコード法を実行して、介護のストレスを緩和し、患者のプログラム実行の努力と喜びを一緒に分かち合うことの効果も大きい。

リコード法が効きにくい患者さん

アルツハイマー病末期

ただし周辺症状の改善を除く

長期的で進行性の症状

嗅内皮質が指標

「ReCODEプロトコル」では発症後10年経過した患者さんでも、改善していく例があることがわかってきた。ただしそういった患者さんでは回復に長い時間がかかり、3~6ヶ月程度では回復の期待はできないとのこと。

75歳以上

ただし75歳はカットオフ値ではない。75歳を過ぎたらいきなり効果がなくなるというわけではなく、一般に高齢になるほどリコード法の効果

すでに複数の薬剤を使用している。

特にドネペジルおよびメマンチン

初期MCIの段階を過ぎた3型の患者

素直に従わない患者、周囲の人間(家族、ヘルパーを含む)

リコード法が失敗するもっとも大きな要因

拡散的なシナプスの喪失を伴う進行の遅いタイプ

Congophilic Angiopathy(コンゴーレッド親和性血管障害)
congophilic angiopathyの可能性のある患者には注意すること(特にE4 / 4の男性)

成功する人の傾向、要因

1. プログラムに真面目に取り組む

2. 細部に気を配る

3. 検査値を見ながら改善していく。

4. 配偶者や周囲の重要な人がサポートしてくれる。

5. ファローアップ(追跡支援)がある。

6. 何度もプログラムの最適化を繰り返す

7. 面倒見のいい医師がついてくれる

成功率が低い人の傾向、要因

1. プログラムへの取り組みに真面目さが欠けている

2. プログラムの細部への注意が欠如している。

3. 検査値を気にせずに取り組む。

4. プログラムの開始をすぐにしない。病気が悪化して遅れて始める。

5. フォローアップ(追跡支援)が欠けている。

6. 最初に実行する計画が、最終決定された計画だと決めつける。

7. 面倒見の悪い医師にあたってしまう。

よくある抗議と懸念(言い訳)

「でも、アイスクリームを食べるのをやめたくないです。」

「でも、チョコレートを食べるのをやめたくないです。」

「でも、私はピザが大好きなんです。」

「でも、私は夜遅くにならないと、夕食を食べることができません。」

「私は砂糖が好きでやめられません。」

「旦那よりは、私のほうがまだ良い食生活をしています。」

「ココナッツオイルは飽和脂肪酸ですが、悪くないのですか?」

「夜5時間以上、寝ることができません。」

「運動する時間がありません。」

「プログラムが複雑すぎます。」

「自分でストレスを減らすことができません。」

「でも、肉が大好きです。」

「でも、甘いものが好きです。」

「私はまだ、それほど悪い状態にはありません。問題が出てきたらプログラムを行おうと思います。」

「セリアック病は、めったに起こらない病気ですよね?」

※セリアック病 = 小麦などに含まれるグルテンに反応して生じる自己免疫疾患

「このプログラムの治療法が治してくれるようには見えないのですが。」

「他のことはいいので、薬だけくれませんか?」
 
「でも、ジャンクフードよりうまいものは他にありません!」

「しかし、私の主治医からは「アルツハイマー病が完治しない病気というのは一般常識です。」と言われました。」

上記の回答に対する答えは、書籍「アルツハイマー病 真実と終焉」に記載されてあります。

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