ココナッツオイル 認知症への医学的効果

ココナッツオイルの医学的な認知症改善効果

ココナッツオイル 臨床試験

www.alzforum.org/therapeutics/ketasyn

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19664276

過去にアルツハイマー患者への投与試験が第一相、第二相まで進み、一定の効果はあったのだが、設定したいくつかの成績に達さなかったため、結局薬として最終的に承認されることはなかった。

注意しなければならないのは、これは一般的なココナッツオイルを使った臨床試験ではなく、(MCTオイルでもなく)ココナッツオイルに含まれているカプリル酸のみ(97%)を使った試験結果である。

※自分で書いといてなんだが、記事タイトルは少々ミスリード

ココナッツオイル 炭素数別効果

なぜココナッツオイルやMCTオイルじゃなくて、カプリル酸だけを使ったのかはわからない。

単一の化合物を使って薬物動態を明確にする、という表向きの理由があるのかもしれないが、実はココナッツオイル単体でケトン体濃度をがっつりあげるのは難しいため、認知機能の改善に有意差を出すのは難しいと考えたのかもしれないし、MCTオイルじゃあ薬剤として販売できないとかいったビジネス的な配慮だったのかもしれない。

ApoE4への効果

ApoE4遺伝子陰性患者へのカプリル酸投与は、第二相試験にて有意に改善している。

ただし短期的(45日~90日)な効果であり、一定期間(90日をすぎたあたり)を過ぎると、急速に下落してプラセボ対照群と変わらなくなってしまっている。

ApoE4遺伝子陽性の患者の中鎖脂肪酸の効果は有意差なし、グラフを見る限り臨床期間中プラセボグループと臨床効果はまったく変わらず。

上段赤線はAPOE4陰性 下段赤線はAPOE4陽性

青線はプラセボ郡(実際には投与されていない人たち)

ApoE4遺伝子が陰性のみなさん、ココナッツオイル(カプリル酸?)を摂ろう!

、、アルハカ母はApoE4陽性です・・ orz

・改善のあったApoE陰性グループも、二週間の休薬で、改善効果はなくなりプラセボと同等に落ち込む。

ここから通常引きだす結論は、中鎖脂肪酸は対症療法であり、APOE4遺伝子が陰性の患者にしか短期的な効果を見せなかった、ということになるかもしれない。

そのせいで臨床試験は失敗に終わってしまったのだろう。

しかし、アルハカ的に見ると、まずC8(カプリル酸)だけしか使わないっていうのが、なんだかなあと、これだとC10(カプリン酸)の神経保護効果がまずない。

(この論文では有意義なのはC8だけと見なしているようだけど)

それに、ココナッツオイルに含まれるポリフェノールの効果もないし。

後、作用機序がアリセプトとは明らかに異なるのだから、アリセプトより効果が低いからといって承認されないのも素朴に??と思ってしまう。

摂取量が一日10gというのが適切なのかどうかもわからない。

最初の8日間は一日10g×1回 → 移行一日10g×2回

バレットプルーフコーヒー一杯分の使用量とたいして変わらん。

一方で、「ReCODEプロトコル」では一回3g程度、そして徐々にオリーブオイルに変えていく。

これは逆に10gの投与してもケトン濃度やケトンの代謝経路が飽和して効果が高止まりすることを想定しての少量投与なのかもしれない。

単剤投与の考え方に否定的なアルハカとしては、カプリル酸の投与だけでなく、その他の工夫を加えていくことで、長続きする効果を見せるのではないかと思っている。

ApoE4陽性には効かない理由

研究者によると、ApoE4陽性被験者は、元々のミトコンドリア機能の低下によりケトン利用能力が阻害されているため、改善効果が見られなかった仮説を提唱している。

また、ApoE4遺伝子陽性の人は、ケトン体を運ぶ乳酸トランスポーター(モノカルボン酸トランスポーター MCT)の代謝能力の低下しており、それが原因でMCTオイルを摂取しても、効果を発揮しないのではないかという専門家の意見もある。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2731764/

もし、そうであれば、乳酸トランスポーターは、PPARαの活性によって増加(アップレギュレート)するため、PPARα活性手法、さらにはミトコンドリアの賦活と組み合わせることで、ApoE4キャリアでもケトン療法の効果が生まれるかもしれない(仮説)

また、短期的な改善に終わったApoE4陰性患者にも、もっと長期的な効果を見せるかもしれない。

www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18375207

www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304416508000585

「PPARα」の画像検索結果

www.f-gtc.or.jp/ketogenic/AMPK-FOXO.html

PPARαとは

肝臓や褐色脂肪組織,心臓,腎臓で強く発現しており、遊離脂肪酸などを生理的なリガンドとして活性化され、血中トリグリセリド濃度の低下などを導く。外因性リガンドとしてはベザフィブラート,クロフィブラートなどのいわゆるフィブラート系の薬物がある。標的遺伝子のほとんどは脂質代謝関連の遺伝子であり、高トリグリセリド血症改善薬の主要な標的となっている。

www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?PPAR

もう少し簡単な説明をすると、
PPARαは、断食、カロリー制限などによって活性化され、脂肪酸を取り込んだり、利用や分解を促進したりする。
これが活性化されないと、断食をしても長鎖脂肪酸のケトン体利用ができなくなる。

PPAR-α活性化の因子

COX2を阻害  シクロオキシゲナーゼ、炎症の原因となるプロスタグランジンを合成する酵素の一種 (抗炎症薬セレコキシブはCOX2阻害剤) 1型の炎症タイプに重要

IGF-1を増加 → 一般には筋合成のホルモン因子として知られているが、成長ホルモンの作用に必須であり広い作用をもつ。アミロイド班の蓄積を防ぎ、BDNFを増加させ、インスリン抵抗を下げるためアルツハイマー病患者にとっても重要な成長因子

MTHFRの遺伝子を産生 → メチレーション代謝 → 解毒、抗うつ等 3型の毒性には特に重要になってくる。

PPARα不活性 → 肝臓においてインスリン抵抗性を引きおこす。

こうしてみると、PPARα活性は(ココナッツオイルと離れても)認知症患者にはいいことずくめのように見える、、

PPARαを活性する

PPARα活性策 サプリメント

亜鉛

R-リポ酸

PQQ

ライオンズメーン

カルニチン

レスベラトロール

アグマチン

PPARαアゴニスト 薬

フェノフィブラート系薬剤

メトホルミン(AMPK経由)

PPARα活性策 食品

脂質

オメガ6、アラキドン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、

※APOE4、APOE3陽性は、大量の飽和脂肪酸摂取によってコレステロールが高くなりやすい。また心疾患のリスクにも注意する必要がある。
ココナッツオイルもPPARαを部分的に活性させる。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24513138

オリーブオイル(ヒドロキシチロソール)
ゴーヤ

シナモン

オレガノ

緑茶(EGCG)

アマチャヅル

カカオ(アナンダミド)

PPARα活性策 ライフスタイル

ストレス

コルチゾール!

インスリン

運動  ←(おそらく最強)

日光浴(UVB!)

寒さ、絶食、サーカディアンリズムを整える。

因子 PGC-1a、Sirt1

PPARαを増やすライフスタイルの超まとめ

PPARαの働きから考えると、概日リズムパターンを考えて朝から昼にかけて活性させることが重要。

・朝、決められた時間に「まだ寝ていたいなあ」と

・ストレスを感じながら起きて、

・朝食は食べず(14間以上の断食)

・シナモン入りバレットプルーフコーヒーだけを飲んで、

・(冬に)寒いなあと感じながら、(夏は太陽を浴びながら)、

・半袖半パンで太陽を浴びて

・外でランニングすると、

生活のスタイルを変えるだけで

7つのPPARαの活性策すべてを盛り込むことができる!(笑)

日々の生活は偉大なり!

rokushin.blog.so-net.ne.jp/2010-06-12

selfhacked.com/2015/10/04/about-ppar-alpha-and-natural-ways-to-activate-it/

Translate »